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梅原大吾「1日ひとつだけ、強くなる。」勝負のあちら側とは

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昨日より今日、今日より明日。少しづつ変わり続けることの大切さがここには溢れている

ゲームの世界において14歳で日本一になった日本初のプロ・ゲーマー梅原大吾氏の二冊目が本書となります。

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梅原氏の大ファンです。

勝負師の口から溢れる言葉は常に珠玉。

この方も例外ではありません。

ごく自然体での物言いにもかかわらずストンとこちらの腹に落ちます。

言葉のひとつひとつに考えさせられてしまいます。

私にとっては羽生善治氏も同様なのです。

勝負を超えたところで勝負に生き死にをかける人たちの言葉は魅力に満ち溢れています。

最初の本を出して3年が経ち、対戦格闘ゲームにおける戦歴を振り返るかたちで、20年間考えてきたことを語ってほしいとの依頼が出版社からあったそうです。

それまでは全て断っていたとのこと。

対戦格闘ゲームを知っている人。反対になじみのない人。僕の本を読んだことがある人。読んだことがない人。いずれの方にも楽しめる内容になるよう気を配ったつもりではありますが、果たしてどうでしょうか。




成長とは

特に「成長とは変わること」という言葉が秀逸ですね。

変わることはもちろん悪くなったりうまく行かなかったりがあります。

停滞も退行も避けられないかもしれません。

けれども、このままで大丈夫、逃げ切れるということはないのでしょう。

変わることだけが成長への道へとつながっています。




負け方にこだわる

わたしは勝負師ではありません。

しかしながら、彼の言葉は仕事をする者として非常に考えさせられるところがあります。

僕が大切にしているのは、同じ負けにしても感情的にならずに、自分の戦い方のまま負けるということ。感情に呑まれず、自分のやるべきことをしっかりやることが最優先だ。勝ち負けはその結果でしかない。

ビジネスシーンに引きつけるならば、軸を決めてきちんと考え抜けということでしょうか。

最近よく感じるのは考える事の手抜きに自覚的でない人が多いことです。

アイデアを出しましょうと投げかけたときに、時間をかけているにも関わらず、大抵の場合「思いつき」に化粧を施したものが大半となります。

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アイデアと思いつきはもちろん違います。

しかも考えた結果として化粧された思いつきを目の前に提示して涼しい顔。

であるならば、成長は約束されません。

やりたいからやる

「才能がなかったらやらない。あったらやる」というのは「成功するならやる、失敗するならやらない」ということに近い。実利的な考えで、僕には違和感がある。才能や適性など当てにしないで、成功や失敗も考えないで、好きならとにかくやってみればいいではないか。

やりたいからやる。

シンプルに考えたい。

仕事も同じ。

できるできないはひとまず棚上げ。

つまらない脳内シュミレーションも必要ありません。

やりたいのならやるべき。

ひとつだけ強くなる

「一日ひとつだけ、強くなる」とは勝負師梅原大吾が20年にわたり続けてきたコツのようなものです。

昨日より今日、今日より明日、ひとつづつでいいので変わり続けること。大きな成果や成長であっても、煎じつめればそれは小さな小さなひとつの集合と言えます。だからひとつづつで構わない。

たとえば「これはイチロー選手の言葉です」として紹介されたのなら、そうじゃないよと言い切れる人はほとんどいないでしょう。

彼らは「途方もない歩行者」です。

歩みを止めず、とんでもない所に到達します。

「一足飛び」や「手っ取り早く」などとは無縁です。

そのような低い山に始めから登ろうとは全く思っていないのでしょう。

勝つことと勝ち続けることは違うんだ

梅原さんは言います。

目的が「優勝」になると、優勝した時点でその人は急激に弱くなる。

プロである限りは結果が問われて当たり前。

それは将棋であろうと野球であろうとゲームであろうと世界は違えど同じです。

結果(優勝)は勝ち取らねばなりません。

それがプロフェッショナルの使命です。

優勝(結果が)が「達成」されると途端に弱くなるのでしょう。

それではいけません。

なぜなら、弱くなってしまうのだから。

弱くなってしまうと勝てなくなります。

とんでもない話です。

では、どうすればいいのか。

視点を高くする。

つまり、遠くを見るのです。

その答えが「勝ち続けることを目標にする」ということなのでしょう。

勝つことが目標ではなく、勝ち続けることを目標とします。

結果として勝つ。

ゆえに、勝ち方に負け方にこだわらなければならないのです。

本書は受験生に一番読んでほしいなと思います。

合格を目標にするのではなく、結果として合格する。

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禅問答のように分かり辛い?!

この人の文章を読んでいると、オグリキャップを思い出します。一切合財をひっくるめた「ひたむきさ」。ひねくれた自分の性格がまっすぐになるような感じが自然と心の鏡面に顔を出します。実に不思議だ。

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