
不幸にも浪人が決定したあなたは、予備校に行きますか、それとも宅浪で頑張りますか、どうしますか?

予備校に行くと決定して、来年こそはと、気合を入れているあなたにアドバイスがあります。

予備校を最大限に活用するために、これから説明するパターンには決してまらないでください。
恐怖の3つのパターン


避けなければならないパターンは3つあります。
わかりやすいものから、潜在的な恐怖までの3パターンとなります。
- 二浪決定パターン
- 注意すべきパターン
- 実はとても危険なパターン
二浪決定パターン

毎日朝から通学しない
コースによって、授業は常に朝一番の授業からとは限りません。
けれども生活のリズムを保つために、毎日同じ時刻に登校するように心掛けましょう。
授業がなければ、自習室に直行するのみです。
ダラダラと長時間机に向かっているだけ
とりあえず机の前に座りますが、全然集中できない。
緊張感も、自分の置かれている立場もすっかり忘れて、時間だけがいたずらに過ぎていく。
気がつけば、前期が終わっているなどは悪夢以外の何ものでもありません。
悪い仲間とつるんでしまう
浪人生活は孤独です。
ゆえに、知り合いがいるほうが、メンタル維持の観点より、もちろんいいとは思います。
しかしながら、緩いグループには決して近づかないようにしましょう。
高校の延長のような緊張感のないグループに入ると「集団感染」してしまいます。
講師が合わないといって、大半の授業に出なくなる
講師との相性は大事です。
特に、後期になると、自己判断が働き、授業に出ない言い訳として、講師が合わないと自分で自分を納得させるひとが一定数出てきます。
合わないから出ないを自分自身に許してしまうと、あの先生もこの先生もとエスカレーションする可能性が広がります。
絶対に出なさいとは言いませんが、よくよく考えてから慎重に結論を出しましょう。
予備校に行かない日が多くなる
時間の無駄だとか、時間がないからと、家から出なくなる人がいます。
そのような場合、大抵、理由に正当性はありません。
生活のリズムはやがて崩れ、就寝と起床の時間が徐々におかしくなっていきます。
注意すべきパターン

通学時間を有効に活用しない
電車に乗っている間ぐらい、音楽を聞いたり、YouTubeを見て気分転換したい、何が悪いのとあなたは口を尖らせて言うかもしれません。
たまにはいいですが、毎日の隙間時間、細切れ時間をいかに活かすかが合否に左右することも、十分に自覚してください。
往復の通学時間は本当に馬鹿になりません。
チリも積もれば山となります。大きな高い山です。
質問を全くしない
学習の過程で疑問が生じないことなどないでしょう。
わからないところをどれだけ潰せるかが合格のキーポイントであるはず。
予備校の講師、チューター、担任を問わず、とにかく邪魔くさがらずに、恥ずかしがらずに、質問をしましょう。特に男子。
担任制度を利用しない
予備校のクラスには必ず担任がいます。
進路相談、学習相談、生活相談、多岐にわたり対応してくれるはずです。
経験やノウハウをそれなりに備えているので、ひとりで悩まずに、まずは相談しましょう。
他人と話す機会が極端に減る浪人時代において、良き話し相手としても定期的にうまく活用すべきです。
実はとても危険なパターン

大手予備校(上位クラス)に通っていることで満足してしまっている
名門私立や地方の進学校出身者に多いパターンです。
実力が足らないから、大学に現役で合格していないことが自覚できていない学生が実に多いです。
ネジを巻き直し、鉢巻を締め直さなければならない立場にあることをはっきりと思い出しましょう。
ポテンシャルは高いのだから、地道に粘り強くいきましょう。
予習に時間がかかりすぎている
授業の理解を最優先し、そのためには予習をしっかりやるべきだという固定観念にあなたは囚われてはいませんか。
予習はするなとは言いませんが、必要最低限に留めるべきでしょう。
なぜなら、講義内容の定着が最重要であり、学習時間は限られているからです。
復習に力を入れない
予習に時間をかけすぎの、ある意味裏返しとなります。
授業の受けっぱなしで終わっているパターンです。
予備校の講師はプロであるゆえに、鮮やかな解法を示し、魅力的な授業を展開します。
だから、わかった気になるのです。それで終わりならやはりマズい。
授業時間は充実したものになります。講師のおかげで。
でも、自分の中に定着させないと、まるで意味がありません。
暗記の時間をきちんと設けない
理解が大切であるという思想から、暗記を軽視する考えがあります。
予備校の講師の中には、そのような考えを説得的に話をする者もいます。
けれども、よく考えてみてください。
あなたは必要最低限覚えなければならない基礎的事項をきちんと暗記しているでしょうか。
理解が大切という思想は、何でもかんでも暗記すればよいと言っているわけではないという考え方にすぎません。
すなわち、暗記すべき事項は暗記しなければ、始まらないのです。
逃げないでください。それでは現役の時と同じ繰り返し。
問題演習の絶対的不足
予備校の講義は時間的制限から、取り上げる(解説する)問題の数は非常に少ないです。
テキストに載っている類似問題(自習問題)の数も限定されています。
受験の合否は得点力の強弱によって決まります。
得点力を向上させるためには、自分でどれだけ問題を解いたかがモノを言うのです。
ひたすらに、しゃにむに、問題と格闘しましょう。自力で。あくまで自力で。
講習をとり過ぎて、日頃の授業内容の定着を疎かにする
普段の授業で習っていない有名講師・名物授業を受けたくなるのはよくわかります。
計画性を持って、目的を持って、必要だと思う講義を厳選して、夏期や冬期に受講することは全く問題ありません。
そうではなく、過度の期待を込めて、オーバーワーク気味に講義をとりまくることは避けるべきです。
特に夏期講習は要注意です。てんこ盛り、お腹いっぱいは消化不良の元です。
担任も商売ですから、必要以上におすすめをしてきますが、軽く受け流しましょう。
あなたに必要なのは、夏なら前期、冬なら後期講義の内容の完全定着に他ならないのです。
失敗を避けよう

孤独を前提とした予備校生活は、長いようで短いです。
毎日毎日が気がつけばあっという間に過ぎ去っていきます。
メンタル面のプレッシャーも半端ではありません。
夏を過ぎ、模試の結果が思わしくなければ、気持ちも全く乗ってこない日が続きます。
でも、イタズラに焦らないでください。
まずは基本に忠実に、規則正しい生活を送りましょう。

予備校を頼りにしながらも、頼りにし過ぎない姿勢があなたには必要不可欠なのです。

