素晴らしい講師、素晴らしい授業を受ければ受けるほど、罠にハマらないようにしなければならない
不幸にもあなたは大学受験に失敗し、リベンジを果たそうと予備校に通う身となったのかもしれません。
大手予備校を選択し、幸いにも上位のクラスに潜り込めました。
そこで安心してはダメだと、緊張感を持って授業に集中し、名物講師の講義に対して毎度感動していることでしょう。
1年間(実質的には10ヶ月程度)頑張れば、希望の大学に合格できると努力を重ねているはずです。
ここで注意して欲しいのは、次のような勘違いをしないかどうかなのです。
素晴らしい講義を受け続けているから、合格にどんどん近づいている。
一流講師の講義を聴いて理解が深まることと、あなたが問題が解けるようになることの間には大きな溝があります。
そんなことは言われなくても分かっているというのならば、たいへん結構です。
あなたは正しい方向に向かって正しい努力を続けてください。
ちょっと待ってと、気になる方はこの先をぜひ読むようにしてください。取り返しがつかなくなる前に。
大手予備校の一流講師の罠
実績のある予備校には一流と呼ばれる講師がたくさんいます。
教科を問わず、彼らの授業は感動的です。
銭を取るだけの力量が圧倒的です。
ゆえに、彼らの授業によりあなたの理解は大いに前進し、今までの疑問が瞬く間に霧が晴れるスッキリ感を得ることでしょう。
ある意味、当たり前なのです。
わからない人間にも分かるように説明できるのが、彼らが一流であることの証なのだから。
そこで満足したり、錯覚しないようにしましょう。
問題を解いたのはあなたではなく、講師なのです。
合格するためには、あなたの得点力をあげることが何よりも不可欠!
あなたに必要なのは、試験中に問題を解く力です。
問題を解く力は、問題を解くことでしか身につきません。
何度、素晴らしい授業を拝聴して、理解を深めようと得点力はほとんどアップしません。
アップしないという言い方が言い過ぎであるとあなたはいうかもしれない?
そもそも素晴らしい講義を聴くだけで問題を解く力が身に付くのならば、おそらくあなたは予備校に行く必要はなかったはずです。
つまり、現役で合格していたことでしょう。
あなたに求められているのは、繰り返しますが、独力で問題を解く力です。
授業の内容を復習し、自身の中に定着することはとても大事なことです。
それと同じくらい大切なのが、問題演習であることは言うまでもないはずです。
理解することと、自分でできることは全く違います。
自分でできるようにすることが、あなたの受験におけるあなたの「使命」であることを決して忘れていけないのです。