ラストスパートを完全なものにするためには
現役生、高卒生を問わず、予備校や塾を利用している人は多いです。
希望の大学に合格するために、日頃から通っている人もいれば、まとまった休みの期間にのみ受講する学生もいます。
どの予備校や塾を利用し、どのような講師(授業)を選択するのかは、受講する学生のニーズにより千差万別です。
人気講師だからといって必ずしもあなたにマッチするとは言い切れません。
ところで、予備校や塾における講習参加の有効性を疑う者はごく少数であると思います。
しかしながら、受験を目前に控えた冬季講習や直前講習の受講に関しては、意見は別れます。
賛成派と反対派に。
あなたはどちらでしょうか?
冬季講習を受ける意味とは
冬季講習の講座は主に次のような目的感に区別されます。
- 総復習を目的とする
- 苦手な分野に特化して学習する
- 頻出分野に特化して学習する
- 個別の大学向けの対策をする
- 試験の形式別に対策をする
総復習を目的とする
今まで学習してきた範囲全般をおさらいするために受講します。
分量が必然的に多くなり、各分野ごとに掘り下げて学習することには限界があります。
抜け漏れをチェックするのには最適です。
苦手な分野に特化して学習する
自分の弱点を補強するために受講します。
いい講師の授業は眼から鱗が落ちるように、理解が深まるきっかけを与えてくれるでしょう。
頻出分野に特化して学習する
志望する大学の出題傾向に鑑み、頻出分野があらかじめ分かっているのならば、集中して攻めましょう。
出る確率が高いのであれば、それだけ学習効果は効率的に実現できるはずです。
個別の大学向けの対策をする
志望校対策は必須です。
頻出分野対策と同様、出る可能性のある分野を集中して学習するほど効率の良い勉強法はないはずです。
傾向をよく理解し、対策を講ずることは受験勉強の王道に違いありません。
試験の形式別に対策をする
国公立と私大、共通テストや医学部など特有の形式を有しています。
固有の形式を事前に知り、十分に慣れる必要があります。
直前講習を受ける意味とは
直前講習の講座は主に次のような目的感に大別されます。
- 最後の仕上げを行う
- テスト形式で予行演習をする
最後の仕上げを行う
重要項目・頻出分野のおさらい的学習となります。
ここだけは押さえておきましょうが講義されます。
テスト形式で予行演習をする
予想問題を実際に解いて、残りは問題解説、周辺事項の確認というスタイルが一般的です。
予想問題に近い問題が本番で出れば大ラッキーでしょう。
反対派の主な理由
冬季講習や直前講習の参加は意味がないとする反対派の主な理由は次のようなものです。
- 受講時間や通学時間がもったいない
- 今さら講義を受けたところで身につかない
- 効率が悪すぎる
- 寒い時期の外出や人混みは体調を崩しやすい
受講時間や通学時間がもったいない
追い込み時期は、ひたすらアウトプット期間であり、過去問や問題集を繰り返し解くことが実力養成には一番である。
今さら講義を受けたところで身につかない
夏季講習ならまだしも、この時期に学習したことを消化する時間的余裕などない。
効率が悪すぎる
自分が分かっていることも今さらながらに講義されるので、効率が甚だ悪い。
寒い時期の外出や人混みは体調を崩しやすい
体調管理に細心の注意を払いたいこの時期に、外出や集団学習などもってのほかだ。
賛成派の主な理由
冬季講習や直前講習の参加は意味があるとする賛成派の主な理由は次のようなものです。
- 効率的に学習が進められる
- 必要な情報をゲットできる
- 自習の限界を突破できる
- 外出や受講がいい気分転換になる
効率的に学習が進められる
自分で総復習を行うことには限界があります。
予備校や塾が提供する講義(テキスト)に即して漏れなく必要事項がカバーできるはずです。
必要な情報をゲットできる
受験のプロによる有力情報、希少情報の提供が受けられます。
お金を払わなければ得られない情報です。
自習の限界を突破できる
理解の不足や停滞を優秀な講師(講義)は一刀両断に払拭してくれるでしょう。
この時期は、ちょっとしたヒントや考え方が値千金なのです。
外出や受講がいい気分転換になる
ひとりで煮詰まっているぐらいなら、他人の目がある教室で強制的に学習を進めるべきでしょう。
外出することは、運動の一環です。脳の働きもよくなるはずです。
講師の激励があれば、モチベーションも一気に上がること間違いなし。
目的があれば
冬季講習や直前講習を受講する意味が、受験生であるあなたの中にしっかりとあるのならば、迷わず受けるべきでしょう。
精神安定剤的なものを求めているのならば、時間の無駄になる可能性が高いです。
費用は馬鹿になりません。時間は何よりも貴重です。
そのことを十分に理解した上での参加であれば、あなたが得るものは決して少なくないはずです。
最後の踏ん張りをあなた自身にあなたが見せつけてやりましょう。