根性もなければ、体力もなく、そのうえズボラだったので、なるべくラクして、現役合格したかったのです
本書は、フリーアナウンサーの天明麻衣子氏(クイズ番組でよくお見かけする)の勉強術となります。
必要最小限の努力で最大の効果を期待してしまう、あなたにもわたしにもピッタリの一冊でしょう。
勉強時間がそもそも確保しづらいのであれば、当然に工夫が不可欠です。
著者は「インプット」と「アウトプット」について、次のようなコツが必要であると言います。
- インプットは自分の軸を確立させる
- アウトプットは他人の軸に合わせる
この二点を意識するだけで、省エネルギーで最高の結果が手に入ります。
大学受験のみならず、社会人になっても役立つ考え方・知識が満載です。
インプットの極意
わかりやすく言うと、
普段の勉強の際に、自分が一番やりやすい方法を見つけ、その通りに実行できていた
ポイントは、
実行が続けられるかどうかです。
どれほど、有名で、実績のある方法であっても、継続できないのなら、時間のムダでしかありません。
本書には、個別具体的に学習のノウハウが説明されています。
全体を通して読み取れるのは、
時間がない前提で学習に取り組みましょうというスタンスの徹底です。
ともすれば、
あれもやりたい、これもしなくちゃと、できもしないのに、手当り次第手を付けようと焦りがちです。
そうではなく、
時間がないから、ここだけはしっかり押さえなきゃをあなたは確実に実行していくしかないのです。
余力があれば、余裕があるのならば、プラスアルファをその後にどんどん足していきましょう。
アウトプットの極意
2つあります。
- 本番に丸腰で臨まない
- 当日は自分のやり方を押し通すのではなく、周りに合わせる
もう少し詳しく言うと、
丸腰ではない、つまり用意・準備が不可欠となります。
- アウトプット自体に慣れておくこと
- やや自分を過小評価して周到に準備すること
この2つが大切です。
次に、
周りに合わせるとは、
想定外のことが起こったとしても、割り切って受け入れるスタンスを崩さないことです。
本番であなたを助けてくれるのは、頑固さではなく、柔軟性にほかならないのです。
インプットとアウトプットは別物である
受験勉強(学習)は孤独なものです。
ゆえに、
知らないうちに自分自身にだけ意識が集中してしまいます。
インプットの場合はそれでも構いません。
インプットは所詮、自分との戦いであるからです。
しかしながら、
アウトプットは違います。
アウトプットは他者からの評価が避けられません。
ですから、
あなたは客観性を持たなければならないのです。
- 自分の答えが周りから(採点者から)どう見えるのか
- 自分の答えと他人の答え(ライバルの解答)はどう違うのか
ここのところを意識しない限り、あなたは一向に合格へは近づけないでしょう。
受験は、インプットとアウトプットの両面を意識して戦う
本書を読む意味は、ノウハウ以上にこの点にあると思います。