全てを紙一枚にまとめる仕事術を学ぶことにより、パフォーマンスを一気に上げよう
最短にして最強の思考法が具体的に本書によって知ることができます。
本書は、あなたのごく身近にあるツールを武器に、ビジネスパーソンが圧倒的成果を発揮する技術をお伝えするために書かれました。
紙一枚にまとめる方法はトヨタのやり方としてつとに有名です。
A3サイズを使用することも珍しいことではありません。
どこに本書のアイデアの特色があるのでしょうか?
つぎの3つを一枚の紙の上に実現している点にあります。
3つの思考法とは
つぎの3つを紙一枚の上に展開しましょう、と著者は言います。
- 拡大思考
- 分割思考
- 俯瞰思考
- 拡大思考とは、広いスペースに課題やアイデアを展開することで「発想」を拡大します。
- 分割思考とは、目的に応じてフレームを分割することで段階的に思考を「整理」します。
- 俯瞰思考とは、ムダのない情報を一枚にまとめ、俯瞰することで「行動」を加速させます。
3という数字はご存知のようにマジカルナンバーです。1つなら説得力に欠け、2つでも選択肢は他にもあるだろうと不平不満が飛び出しがちです。もちろん4以上はダメです。もっと絞り込めと言われるのがおちです。しかしながら、3つをテーブルの上に載せると、途端にどれどれと吟味が加速していきます。他の2つと比べてこれしかないかなとか、この2つのいずれかだなというように、三者択一というのが人は大好きなのです。
拡大する
広さは思考の飛躍に正比例します。
ゆえに、A4でもB5でもないのです。
スペースは力です。
分割する
分割のスタイルにはいろいろなバリエーションがあります。
わたしにはシンプルな二分割が一番しっくりきました。
A3の真ん中に線を引き、左右に分割します。
左側は自由になんでも書き出していきます。
ブレインストーミングの要領で。
その左側を整理するのが右側のスペースとなります。
右側にまとめ、清書するのです。
実際やってみましたが、カオスとコスモスを一覧できることはある意味、思考の過程と結果を同時に見渡せます。
論理の道筋がそこはかとなく浮かび上がってきます。
後からあらためて考え直すときに非常に役立つのです。
俯瞰する
一覧性に富んでいる、すなわち俯瞰できるということは、
あれこれ他に探す手間も頭を巡らす必要もないので、さあアクション、アクションと足が、手が出やすくなります。
ここは大事。
行動に移されなければ、資料は死んだも同然なのだから。
画期的な方法である理由とは
画期的な方法とは常に「何だそんなことか」という印象を持たれがちです。
もしかするとあなたも本書に関してもそのような印象を持つかもしれません。
そうであれば、それは本書が「画期的な方法」であったという証なのでしょう。
本書が画期的であるのは次の理由からです。
- 誰にもその方法が理解でき、本日只今から可能であること。
- 1枚の紙の上で悪戦苦闘することにより確実に思考力が鍛えられること。
- 思考力を鍛えるための方法として合理性に富んでいること。
- 仕事に直ちに役立つ可能性が極めて高いこと。
これだけあれば十分でしょう。
仕事で今すぐ結果を出したいのであれば、ぜひお試しください。
- 拡大思考で発想する
- 分割思考で整理する
- 俯瞰思考で行動する