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「政治的に正しい警察小説」どんでん返しが読みたいあなたへ

2018-12-16

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「政治的に正しい警察小説」どんでん返しが読みたいあなたへ

2018-12-16

この記事は約2分で読めます

葉真中顕(はまなかあき)によって久しぶりにブラックユーモア小説を堪能する

タイトルに惹かれて読んだ「政治的に正しい警察小説」は大当たりでした。

おすすめ度

こんな方におすすめ

  • 短編小説が好き
  • ブラックユーモアが好き
  • 筒井康隆が好き
  • 上手いオチが好き

上手いです。

読ませます。

短編小説好きで、ピリッとブラックなニヤリを欲しているのなら、

ドンピシャです。

阿刀田高以上筒井康隆未満のブラックユーモアゾーンです。

はじめて読んだのは30年以上前でしたが、静かな衝撃を受けました。短編なのに中身が凝縮していて、お腹いっぱい感がいつまでも続いたものです。文章の上品さは天下一品です。

ナポレオン狂 (講談社文庫)

 

おれに関する噂 (新潮文庫)

日本SFの御三家のうち、小松左京・星新一の熱心な読者ではありませんでしたが、筒井康隆は貪るように読みました。新潮文庫の山藤章二の装丁が秀逸でコレクション欲を掻き立てたものです。

 

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「政治的に正しい警察小説」の気になる中身

表題作を含め全6編からなります。

  • 秘密の海
  • 神を殺した男
  • 推定冤罪
  • リビング・ウィル
  • カレーの女神様
  • 政治的に正しい警察小説

 

題材は多岐にわたります。

  • 「秘密の海」は児童虐待
  • 「神を殺した男」は将棋界
  • 「推定冤罪」は漫画家と才能
  • 「リビング・ウィル」は尊厳死
  • 「カレーの女神様」は味の記憶
  • 「政治的に正しい警察小説」は作家と編集者

 

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どんでん返しをもっともっと

どの作品も基本的にはどんでん返しを前提にして書かれています。

そこにカタルシスはありませんが、感嘆が口を開けて待っています。

小説の醍醐味、技工が随所に垣間見られます。

特に感心したのは、「カレーの女神様」です。

メルヘンチックがスプラッターホラーに急展開するところは、

ロシア作家ウラジーミル・ソローキンの「ロマン」を彷彿させます(ソローキンはやりすぎですが)。

表題作の「政治的に正しい警察小説」は筒井康隆そのものです。

ネジの外れたエスカレーションの有様はただちに彼の作風が頭に浮かびました。

ブラックとコメディが手を取り合って坂道を転げ落ちていきます。

筒井康隆の順当な後継者が出現したようで、ちょっぴり嬉しいです。

今回、著者の作品をはじめて読みましたが、

これからあれこれ読んでみようと考えています。

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