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落合陽一【日本再興戦略】未来を始めるために直ちにアップデート

投稿日:2018-02-11 更新日:

日本国をアップデートする

 

今乗りに乗っている落合陽一氏の最新刊が出版されました。

「魔法の世紀」からのファンなので黙って買いです。

「できるだけ多くの若い人に読んでほしい」、読後の感想はこれに尽きます。

コアメッセージ

  • より良く生きるために日本をアップデートしなければならない
  • アップデートするための肝心要は教育である

こんな方におすすめ

  • 落合博士のファン
  • これからの日本を考えたい方
  • すべての若者(気持ちが若い中高年老年も含む)

テクノロジーの本質

落合陽一氏のテクノロジー観、ひいては人間社会・存在に対する視座は、その昔柄谷行人氏が述べたテクノロジー観とそれほど離れてはいません。

柄谷はかつて次のようなことを書いています(「批評とポストモダン」収録)。

我々が感じるノスタルジア(郷愁)はひと昔前のテクノロジーに過ぎない。

およそテクノロジーと正反対にとらえられる「感性(懐かしさ)」はテクノロジー抜きには成立しえないのだと言います。

落合は本書の冒頭で次のように述べます。

自然の中から生まれた人間存在は、人間が生み出したテクノロジーによる新たな自然を構成することで自らの存在や定義という殻を破り、更新されうると僕は考えています。

柄谷を読み続けてきた人間には博士のこの宣言はストンと頭から腹に落ちました。

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再興のための提言

本書の目的は「日本を再興するための戦略」の提言です。

全7章から構成される本書は、はじめに私達の先入観を解きほぐし、具体的にどこをどう攻めたら良いのかを示してくれます。

  1. 欧米とは何か
  2. 日本とは何か
  3. テクノロジーは世界をどう変えるか
  4. 日本再興のグランドデザイン
  5. 政治
  6. 教育
  7. 会社・仕事・コミュニティ
  • 第一章の「欧米とは何か」で我々の偏見がいかに強固であるかを明示します。
  • 第二章の「日本とは何か」で我が国の文化と歴史についての再解釈を示します。
  • 第三章でテクノロジーの与える有効性と衝撃度を解説します。
  • 第四章で自分ごとに引きつけたグランドデザインを説明します。
  • 残りの章で、具体的な戦術が展開されています。

メモ

どこかのインタビューでお名前の「陽一」とは「プラス(陽子)とマイナス」も意味すると書かれていたことを思い出しました。生まれついての科学の子なのですね。

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再興の意味とは

落合氏の言う再興とはアップデートと同義です。

僕は「日本再興戦略」とは、改革や革命ではなく、アップデートだと思っています。

アップデートの一般的な定義は次のとおりです。

コンピューター関連のソフトウェア(システム)の内容(情報)を最新のものに変更すること。その主な目的は「機能の向上」と「不具合の修正」となります。

再興である限りは、ゼロベースでの作り直しや問答無用の全否定は望んではいません。

それでは、革命や改革になり、抵抗勢力や既得権益層との衝突は避けられません。

そうではなく、今の世の中と違う考え方を出しながら、今の世の中とどう折り合っていくかが重要なのです。

あくまで、現行の制度・運用の「機能の向上」が目指されます。

経年劣化や機能不全を起こしている我々の社会制度・常識を現在の、そしてこれからの我々の生活や生き方に最適化するための「更新」が求められているのです。

そのために「政治」「教育」「仕事」「会社」「コミュニティ」のあり方が刷新されなければならないのです。

至る所で生じている不具合の修正はもしかすると他の部分の不具合を新たに生じさせるかもしれません。

その時はまた「不具合の修正」を行えばいいのです。

新たなテクノロジーの力を借りて。

ゆえに、アップデートは「これで終わり」がありません。

絶えざる更新により我々の未来を明るいものにしていかねばならないのです。

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ポジションを取れ

読者のみなさんにあらためて言いたいのは「ポジションを取れ。とにかくやってみろ」ということです。ポジションを取って、手を動かすことによって、人生の時間に対するコミットメントが異常に高くなっていきます。

落合のこの言葉が高い説得性を有するのは彼が現実的に行動しているからに他なりません。

  • 研究者として
  • ものづくりの担い手として
  • アーティストとして
  • 経営者として
  • 教育者として

ポジションを取るとは「当事者になる」「リスクをとる」と言い換えられます。

前に出るしかない時代にあなたはもうどっぷり首までつかっているのです。

直ちに自分自身からアップデートしましょう。

GOOD BOOKS

読めば「さあ一丁やってやろうか」と気持ちがむくむくと湧き上がります。偉大なるモチベーションアップの書としてもかなりお薦めです。

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