遅れてきた映画好き
入社と同時に東京勤務となりましたが、その当時の唯一の楽しみといえば、映画館めぐりでした。
都内には、たくさんの名画座があり、リバイバル上映を朝から晩まで見ていたものです。

わたしは、いわゆる映画マニア(シネフィル)ではありません
大学に入ってからは月に10本程度、社会人になりたての時期もそのような頻度だと記憶します。
ただ、調子に乗って、1日4本を観た経験がありましたが。
今は映画館には月に一度行くか行かないかのレベルです。
おなか一杯のラインアップ
これは観ておいたほうがいいよというのを当時友人にピックアップしてもらい、いろんな劇場でみました。
ロードショウもあればリバイバルもあったと思います。
TVで放送されたものもあります。
そのなかで、これはみてよかったというのを以下にご紹介します。

お馴染みのラインアンプであると思います
「勝手にしやがれ」
べた中のべたですね。
ジーン・セバーグのキュートさが印象的でした。
映画のタッチが子供のころみたウルトラQに良く似ていたなあ。
「道」
これは本当に悲しかった。
叙情がスクリーン一杯に溢れ返っていて、泣くことしか許されないフィルム。
イタリア映画ってすごいんだなあ。
「ミツバチのささやき」
素晴らしい。
ただただ美しい映画です。
子役の演出が驚嘆ものです。
寡作な作家さんです。
「ポンヌフの恋人」
才能豊かな監督が才能豊かな俳優と出会った素晴らしい作品。
当時渋谷で観ましたが、カップルで混んでましたね。
フレンチラブストーリーって、ぜんぜんやわじゃないよね。
「しとやかな獣」
鬼才、川島雄三の代表作。
観終わったとき、芸術と娯楽の理想的な融合を見てしまった気がした。
だますつもりは更々ないですが、だまされたと思って一度みてください。
「浮雲」
これも腰が抜けた級です。
よくもまあ、こんなキャスティングができるなあと感心します。
掛け値なしの傑作。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
清清しかったです。
ご都合主義が心地よくて。
映画は自由なんだということを教えてもらいました。
「パピヨン」
小学生の頃に、TVで見た覚えがあります。
強烈でした。
自由と信念。
精神の強靭さと気高さを知るには最高の教材でしょう。

