日本映画の黄金時代を支えた大女優若尾文子にとことん魅了される
1933年生まれの大女優も御年85歳。
1950・60年代を代表する大映の看板、トップスター。
今ではスクリーン上でもTVでもお目にかかれません。
数年前ソフトバンクのCMの中で白戸家の祖母として登場してから久しくお姿を拝見できない。
- 独特のこもったような低音ボイス
- 正統的な美貌
- 表現力豊かな演技
- 上品な色香
リアルタイムで追っかけたかった映画のミューズです。
本日は「女優 若尾文子」に掲載されている映画評論家佐藤忠男氏が推薦する彼女の作品を以下にご紹介します。
機会があればぜひ一度御覧ください。
ちなみに、私的ベスト3は、
- しとやかな獣
- 女は二度生まれる
- 青空娘
全20作品、もったいなくてほとんど見れない
このうち鑑賞できたのは、
小津の「浮草」、増村の「青空娘」「赤い天使」、川島の「女は二度生まれる」「しとやかな獣」の5作品のみ。
なんだかもったいなくて、ついつい見るのを先送りしております。
「しとやかな獣」の演技はやはりカミソリの切れ味です。
「女は二度生まれる」の存在感は圧倒的です。
「青空娘」の小動物のような溌剌さは見惚れるばかりです。
祇園囃子 1953 溝口健二
赤線地帯 1956 溝口健二
涙 1956 川頭義郎
DVD化を待ちます。
日本橋 1956 市川崑
青空娘 1957 増村保造
蛍火 1958 五所平之助
DVD化を待ちます。
浮草 1959 小津安二郎
ぼんち 1960 市川崑
偽大学生 1960 増村保造
DVD化を待ちます。
女は二度生まれる 1961 川島雄三
妻は告白する 1961 増村保造
しとやかな獣 1962 川島雄三
雁の寺 1962 川島雄三
越前竹人形 1963 吉村公三郎
「女の小箱」より夫が見た 1964 増村保造
卍 1964 増村保造
清作の妻 1965 増村保造
刺青 1966 増村保造
赤い天使 1966 増村保造
華岡青洲の妻 1967 増村保造
やっぱり川島雄三かな
60年代の後半は増村保造作品に数多く出演していますが、
若尾文子といえば、
私的には川島雄三作品がまっ先に浮かびます。
「女は二度生まれる」の匂い立つような演技は、間違いなくジャンヌ・モロー級。
ジャンヌ・モローはぜひ次の二作品を御覧ください。女優の力が堪能できます
往年のファンからのニーズが多いからでしょうか。
昨年ぐらいから、過去作品がポツポツDVD化されています。

できるかぎり集めたいなというコレクター魂に火がついております。

