たまに、ごくたまに、靴下を洗う
一人暮らしをしていたときは、一切合財を洗濯機に放り込んで、あとはよろしくでした。
今は違います。
靴下の洗い方。
他所んちも、そうなんだろうか。
気になってしょうがないのです。
二段階プロセス
奥さんは靴下は靴下単独でしか洗濯をしません。
ゆえに、ある程度まとまった量になるまで、洗濯は開始されないのです。
理屈はわかります。
でも、問題は、まとまった量の捉え方の相違なのです。
これは、さすがにためすぎでしょうが、往々にしてあります。
さて、洗濯の仕方です。
いきなり、洗濯機には靴下は雪崩込みません。

なぜ?
ワンクッションあるのです。
まずは、洗面台で軽くもみ洗い。
洗面台でのお清め
理由はこうです。
そのまま放り込むと、砂が混じっているので、機械に悪い影響が出てしまうから。

機械思い
ひとつひとつ、靴下を表に裏返し、軽くもみ洗いがなされます。
実に丁寧な仕事ぶりです。
みるみるうちに洗面台に溜めた水は濁っていきます。
言うまでもなく、靴下は汚いのです。
そのことが実感できる貴重な機会を得ることがあなたにもできるはず。
当然のように、靴下の軽いもみ洗いが終了した暁には、洗面台の清掃が待っています。
靴下を洗ったこの場所をキレイにしないままに、顔を洗ったり、歯を磨いたりすることなど、言語道断ですから。
干し場にて思うこと
靴下を干すには、それなりのスペースが必要です。
従って、
その他の洗濯物とバッティングしないように、「空き」の事前確認が必須となります。
面倒くさい。
何よりも面倒なのは、ひとつひとつ洗濯ばさみで止めていく、気の遠くなるような作業あるいは、気を失ってしまいたいような作業です。
作業中は、ある地点から無我の境地に自分は入っているんだと無理矢理にでも思わないことには、自らの状態を許容できなくなる脱力感に完全降伏してしまうこととなります。
ああ無情。
締めの言葉
これだけで、もちろん終わりません。
乾いた後の取り込みもさることながら、ペアごとにいっしょにする作業がジョーズの口のごとく牙を剥いて待っているのです。
というわけで、ここまで書いてきて、洗い方云々よりも、靴下を洗う一連の作業の煩わしさが延々と述べられていることに気づきました。
そう、全然全自動でないことに、向き合えないのです。
わたしは、高名な寿司職人ではもちろんありません。
なぜ、これほどまでに丁寧な仕事ぶりを要求されねばならないのだろうか。

素朴に「はてな」です。
ネットで靴下の洗い方、干し方を検索し、我が家のやり方のダメぶりが決定的に証明されることが怖くて怖くて、グーグル先生にはどうあっても聞けません。
もうしばらく、このままでいようと思います。
ただ、これだけは聞かなくてもわかります。
うちの洗濯機は幸せものだ。

