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「ハゲタカシリーズ」息を呑むゴールデンイーグルの小説世界

投稿日:2018-08-11 更新日:

鷲津政彦に憧れる中高年は少なくないはず

人気の経済小説「ハゲタカシリーズ」をお読みになったことはあるでしょうか。

わたしは大ファンです。

NHKの名作ドラマ「ハゲタカ」にノックアウトされ、原作を読み漁り現在に至っています。

まだお読みになっていないあなたに本日はご紹介いたします。

小説世界の背景

企業買収を行う外資ファンドを巡る経済小説です。安く買いたたき高く売り抜けることにより莫大な富を獲得する外資ファンドは通称ハゲタカもしくはハゲタカファンドと呼ばれています。

バブル崩壊以降の日本を草刈場として、外資ファンドから送り込まれた敏腕マネージャー(後ほど彼は独立します)鷲津政彦(通称ゴールデンイーグル)を主人公に買収の攻防が描かれています。

主役級の人物である元三葉銀行員で後に企業再生家(ターンアラウンドマネジャー)となる芝野健夫との因縁にも注目です。

シリーズラインナップ

現時点では今年刊行された最新刊を含め、シリーズは次のとおりとなります。

ハゲタカ

三葉銀行のバルクセール(不良債権の一括売却)を中心に物語は展開します。エピソードの生々しさが秀逸で一気に物語世界に引き込まれます。バブルの崩壊を知らない人にもリアリティーが迫ってきます。

ハゲタカ2

曙電気獲得の日米のせめぎ合いを描きます。軍事産業ファンド「プラザグループ」と鷲津の行き詰まる攻防はまさにシーソーゲーム。

レッドゾーン

日本を代表するトップメーカーであるアカマ自動車買収劇です。中国の敏腕ファンドマネージャー賀一華と死闘が繰り広げられます。胸をすく鮮やかな逆転劇は小説の醍醐味でしょう。

グリード

アメリカの超巨大企業「アメリカン・ドリーム社」の買収劇です。一段とスケールアップし「市場の守り神」であるサミュエル・ストラスバーグとの壮絶な戦いが圧巻です。

ハゲタカ外伝 スパイラル

スピンオフとなります。鷲津はちょい役程度でしか登場しません。芝野健夫の物語となります。東大阪の中小企業メーカー「マジテック」をめぐるモノづくりの物語です。最後の最後の鷲津の粋な計らいに読者は誰もが唸るはず。クール!!

ハゲタカ2・5 ハーディ

こちらもスピンオフとなります。かつて買収が不首尾に終わった「ミカドホテル」の再生の物語です。鷲津はほとんど出てきません。サスペンス色が強い物語構成となっています。

シンドローム

本年8月に刊行されたシリーズ最新刊です。東日本大震災を背景に、首都電力の買収劇が展開されます。わたしは上巻を読み終えたばかりですが、鷲津が全面に出てきており、ゴールデンイーグルが帰ってきたと、楽しみながら読んでいます。多彩な人物をどのように終盤に向かって収束させていくのか最後まで目が離せません。

 

ちなみに実写化は次のとおりです。現在、テレビ朝日でもドラマ放映中ですよね。

NHKドラマ ハゲタカ

名作です。小説よりもスケールダウンした舞台背景ですが、その分リアリティーを増幅させ、重厚な仕上がりになっています。けれどもエンターテイメント性はいささかも失っていない素晴らしいドラマです。音楽がとにかく効果的で、いつまでも頭を離れません。コピー機を何十台も持ち込む演出に鳥肌が立ちました。実にうまい!

映画 ハゲタカ

わたしにはいまいちでした。ドラマが良すぎるためであるのかもしれません。「外事警察」のときもそうだったのですが、ドラマのほうがNHKは見せます。尺の問題なのでしょうか。

鷲津の信念と芝野の意気地

魅力的な登場人物であるこの二人は単純に立場が異なるだけでその思想は全くと言っていいほど同じです。

再生したい

この一言につきます。

鷲津が患部を取り除く外科医であるならば、

芝野は患者の自然治癒の力を信じている内科医のようです。

次回作はこの二人が正面からぶつかり合う、もしくは共同して巨大な敵に挑む物語を期待しております。

原作者真山仁さんの公式サイトはこちら

真山仁を知りたい

 

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