ファッションバイヤー・ブロガーのMBの新刊が出ました
これまでの集大成のような書籍が発刊されました。
MB氏の新刊。
迷わず購入、さっさと購読。
いいねいいね~
服飾思想書が税抜き1400円とは、なんというお値打価格。
基本的な軸
次の2つは揺るがないようです。
- オシャレに必要なのは「センス」ではなく「ロジック」である
- コーディネートにもアイテム選びにも確実に「正解」が存在する
本書は、ロジックに基づく正解としてのコーディネート例の数々が紹介されています。
これまでの著書になじみのある方やメールマガジンの読者にとって、全くの目新しさはないのかもしれません。
けれども、あらためておさらいしたいだとか、手元資料として置いておきたいというニーズには十分すぎるほど答えてくれているクオリティーの高さです。
わたしもメルマガ読者ですが、このようにまとまったものを通読すると、いろんなことが結びついて「なるほどな」がたくさんありました。
オシャレ初心者にとっても、中・高段者にとっても、実利性が高く、コストパフォーマンスに優れた一冊です。
レッスン・レッスン
レッスンは全部で4つ
- 毎日コーデのスタメン25アイテム
- さらなるオシャレのための買い足し6アイテム
- 男の体型カバーのための10テクニック
- オシャレがますます楽しく簡単になる5つのロジック
レッスンの前には、大原則と3つのルールが解説されています。
大原則 「ドレス」と「カジュアル」のバランスを考える
- ルール1 服は「ボトムス」から揃える
- ルール2 シルエットは「I」「A」「Y」で整える
- ルール3 色はモノトーン+1色に抑える
カラー写真付きで詳しく解説されています。
ぜひ手にとって、ご覧になってください。
自己満足を超えて
オシャレの成立条件は、他者と洋服(衣類)です。
人はなぜオシャレを目指すのでしょう。
端的に言えば、承認欲求を満たすためです。
承認欲求とは他者の存在を当然に前提とします。
MB氏は、あとがきで次のように言います。
・・・どうか自分のためだけでなく、「他人のために」洋服を着てみてください。
人によく思われたい、ひとにおしゃれだと褒めてもらいたいという自己満足のその先には、他人のためにきれいになりたい、おしゃれになりたいという健全な社会性が広がっているのです。
オシャレとは、最も簡便な自己肯定ツールであると同時に最良のコミュニケーションツールであることを、ひとりのファッション伝道師から教えてもらいました。