書評を書くのはやはり難しい
このブログでも書評をいくつか書いています。
成功したと思ったことは一度もありません。
何を持って成功かは脇に置きますが、自己満足の実現がせいぜいでしょう。
というわけで、書評について日頃思うところを以下に書きます。
書評の目的
書評の目的はたったひとつ。
書評を読んだ人がその本を読んでくれること。
至極単純な目的です
もう少し詳しくいうと、多くの書評が商行為と無縁ではないために、できれば紹介された本を買ってもらうことが、とりあえずの偽らざる目的であるのかもしれません。
書評を大別する
書評には種々ご意見・ご高説があるとは存じますが、私の場合、次の3種類に集約されます。
- 圧倒的な博覧強記のもとに一般ピーポーには知る由もない珍書・奇書ならびに、どこまでも深いよみが示されている書評
- 本をダシにして自らの感性や意見が述べられている書評
- それ以外の人畜無害から著作権侵害までのよくみかける書評
博覧強記型
これは、荒俣宏氏や立花隆氏、松岡正剛氏に代表される、「あなたの知らない世界」です。
読めばため息が出ます
と同時に、ここまで重症化したくないと身震いすることもあります。
書評が限りなく作品に近づいているような。
批評型
これは、本好きが一番好むパターンです。
わたしは、このタイプを読むのが一番好きだし、書く場合もここを目指しています。
その代表が小泉今日子氏の次の書評でしょう。
お人柄がにじみ出るいい文章。いい時間。
その他大勢型
人畜無害的にさらりと書いている場合もあります。
目次とあらすじだけで終始する場合もあります。
中身の大半を書き写し、これは著作権侵害だろと目を覆いたくなるようなものも。
最後のやつはブログに多い
他人事ながら心配になる。
やっぱり書評は難しい
読んで、よければ薦めたくなるのが人情。
わたしの場合は、厳選しているわけでありませんが、いいと思ったものはこれからも積極的にご紹介したいです。
強くそう思っています