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ビジネスマンを襲った突発性難聴の恐怖実体験

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難聴アタック

先月初旬、突発性難聴に襲われました。

まさに耳の機能の故障そのものの状態。

結構、びびります。

この経験が何らかの形で、お役に立てればと思いドキュメンタリー風にエントリーします。

前触れもなく、奴はやってきた

9月2日、午前11時。 お手洗いで、手を洗っているさ中、奴はやってきました。

奴としかいいようがありません。

パドー

擬人化をお許し下さい

突然の耳鳴り。 あの、キーンという感じが左耳に発生。

高音程の極めてフラットなイメージの耳鳴り。

それと同時に水の中にいるような、外部と隔てられた感覚が重なります。

しばらく、様子を見ながら、耳の穴に指をつっこんだり離したりするも、変化はありません。

頭の中をあまりに大きな耳鳴りが鳴るために、仕事に集中ができないのです。

やばいかもしれない。

席に戻り、ネットで情報を必死に集めだしました。

突然起こったのだから、突発性難聴だろうと推測。

おいおい。

探せば、多くの記事がエントリーされていました。

しばらく、記事を読み、一旦結論を出しました。

突発性難聴だと考えるが、そうでないこともありえます。

できるだけ、早く病院に行ったほうがいいかも。

完治が三分の一、緩和が三分の一、このままの状態が三分の一。 完治が三分の一。・・・三分の一。

マジか。

この時点で、かなりビビッていました。

これは、一刻も早く診てもらわなければと、臆病者は病院に向かいます。

ここまでで、発症から45分程度。

症状は、だんだん耳鳴りが強くなるというよりも、強くなったり、少し弱くなったりという状態でありました。

検査をする

わたしは、以前よりのどが弱く、のどの痛みが耳のほうまで伝わり、痛みが出ること度々がありました。

かかりつけの耳鼻科に向かう。 事情を説明する。 まずは、聴力検査です。

聴力検査のブースに入り、右耳から行ないました。

皆さんも、健康診断でよくご存知の、音が聞こえたらボタンを押して、音がやんだらボタンを離してくださいという検査方法です。

完敗。

左耳は、ずっと耳鳴りが激しいので、検査音は、一番高い音のときにしか聞こえません。

少し小さな検査音になると、何も聞こえません。

こりゃ、だめだ。

次に、ヘッドフォンを直接耳にあてるのではなく、耳の後ろの骨が出っ張っているところに、セットし、検査が始まりました。。

この検査は初めてです。

右耳は、ヘッドフォンをしている時とあまりかわらず聞き取ることができました。

問題の左耳。

先程と同じく、やはり聞き取ることが難しかったのです。

まさに、完全試合をくらってしまった状態。

診断をする、そして結果

まずは、両耳をみてもらいました。

視認の段階では、特に問題はなし。

検査の結果をみながら説明が始まる。 右耳と比較し、左耳は音が高音だろうが低音だろうが、いずれの場合も、基準値を下回っています。

見事なものです。

診断の結果は、突発性難聴もしくはメニエール病。

突発性難聴の可能性が高いが、メニエール病の可能性も捨てきれません。

メニエール病は反復性があるはず。

また、めまいが特徴的であるので、現時点ではどちらとも断定できないとのことでした。

この診断結果は、予想された結果なので、比較的受け入れやすかったです。

同時に、めまいが全くないので、メニエール病ではないなと自分では考えていました。

医師の説明は続きます。

どちらとも言えませんが、どちらの場合も投与する薬の種類はほとんど同じです。

ただ、これらの薬を飲めば必ず効くという訳ではなく、相対的に効くだろうという前提で飲んでいただき、これらを投薬することが、今まで一定の結果を出してきたということを、まずは申し述べます、と。

なるほど。

分かりやすい説明です。

要は決定打にかけるということか。 今回の薬の中に、ステロイドがあります。

強い薬なので、正しく飲んでください。

パドー

ステロイド?

一週間後、必ず来て下さい。

礼を述べ、耳鼻科を後にしました。

処方

処方箋をもって薬局に向かいます。

そこでも、丁寧な説明を受けました。

よほど強い薬なのだろうか。

驚いたことに、薬がいくつにも小分けされています。

何月何日は、朝2錠、昼1錠、夜1錠 何月何日は、朝1錠、昼1錠、夜1錠 何月何日は、朝1錠、昼1錠 何月何日は、朝1錠 だんだん、日がたつにつれ、一日に飲む量が少なくなっていきます。

これを一週間続けるのです。

これ以外には、次のような薬を処方されました。

•トリノシン  血流量を増やし、エネルギー代謝を活発にする薬。

•メチコバール  ビタミンB12を補い末梢神経障害を改善したり、神経を修復したりする薬。

奴はいつのまにか消えた

この耳鳴りと一生付き合うことになるかもしれない。

事務所に向かう道すがら、気分は落ち込みます。

まあ、考えても仕方ないか。 薬を飲み、午後一からの打ち合わせが始まりました。

打ち合わせ中も、耳は相変わらずの状態。

時間が経つにつれ、慣れてきたのか、耳鳴りはあまり気になくなり、説明と議論が続きます。

打ち合わせの終了と同時に、ハッとしたのです。

耳鳴りがない。

水の中にもぐっているような感覚も薄れている。 薬を飲んでから、二時間。 劇的に効いたのか。

そうなのか。

症状が緩和されているのだから、効いたのだろう。 素直に嬉しかった。

それからの一週間

その日は、時おり小さな耳鳴りがし、まだまだ先が長いという気持ちがしました。

一週間の間は、きれいに治るという感じではなく、寝るときに、耳の穴に指を突っ込むと小さくキーンとなっている時もありました。

そうして、一週間がすぎ、体が慣れたのか、もう耳を気にすること自体がほぼなくなったのです。

耳鼻科をたずね、同じように検査をした結果、正常に戻っていました。

医師は、トリノシンとメチコバールだけを処方し、一週間は飲みきるようにと言いました。

飲みきったあと、もう一度来るのかどうかはご自身で決めてくださいとのことでした。

それから一週間後、わたしは耳鼻科をたずねませんでした。

音の受信と再現

幸いにも、素早く医師の診断を受けることにより、大事には至らず、短期間でもとに戻りました。

何事も初期対応がいかに大事であるかということを思い知りました。

と、同時に、自分でぐだぐだ考えずに直ぐに専門家に相談することが重要であるということも経験できました。

突発性難聴になって、音が聞こえるというメカニズムを簡略化したイメージでとらえることができたのです。

すなわち、音を受信し、変換する部位が支障をきたすと、外からの音は変換されずにただの雑音(この場合キーンという高い音)としてしか理解することができません。

問題はここからです。

音はそのままに音として聞こえているとばかり、思っていました。

が、そうではなく、音は実はそのままの音とまるっきり同じ状態でいちいち再転換されて受信されているのだ、と。

しかしながら、

これは私が自身に起きた現象を理解するためのイメージを言語化しただけで、器官としての耳の機能の真の理解からは限りなく遠いものであるかもしれないので。

パドー

あしからずです

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✒︎ writer (書き手)

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本サイト「シンキング・パドー」の管理人、人事屋パドーです。
非常に感銘を受けた・印象鮮烈・これは敵わないという作品製品についてのコメントが大半となります。感覚や感情を可能な限り分析・説明的に文字に変換することを目指しています。
書くという行為それ自体が私にとっての「考える」であり、その過程において新たな「発見」があればいいなと毎度願っております。

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