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これからの人事制度を考える
本書では「職務」をテーマに日本の人事制度はどうあるべきかを探っていく。
テレワークが急増している現在、職務の明確化は避けては通れません。
同一労働同一賃金の観点より、ジョブ型の実際的な運用の形が本書では提案されています。
こんな人にオススメ
- 経営層
- 人事部
本書の構成について
本書は全部で8章から構成されています。
- 同一労働同一賃金
- ジョブ型
- メンバーシップ型
- 役割主義改良型で行う場合、考えておかなければならないこと
- 役割主義改良型の人事各システムはどのように考えるか
- 能力主義人事制度から役割主義改良型への道筋
- 役割主義から役割主義改良型への道筋
- ジョブ型B
ジョブ型A
欧米で広く行われている、職務の内容・レベルに基づいて処遇を決める仕組みをここではジョブ型A(職務給)と名付けられています。
アメリカの場合は、一般的には賃金管理の3原則に基づき運用管理されています。
- 内的公正の原則
- 外的公正の原則
- 個人間の公正の原則
内的公正の原則
同一労働同一賃金を支給根拠とする原則。
仕事と関係ない家族手当や住宅手当等は支給しない。
外的公正の原則
世間相場の賃金を支給すべきであるという原則。
同じ職務であれば、企業によって大きく変わらないという原則となる。
個人間の公正の原則
同じ業務を担当している人が複数いた場合に、当事者間で働きぶりが異なれば賃金に差があってもよいとする原則。
ジョブ型Bのイメージ
我が国において汎用性の高いジョブ型の一形態として、本書ではジョブ型Bとしてジョブ型の改良型を提案しています。
そのイメージは次の通りです。
- 対象となる人材は高度専門人材である。
- 採用は、職種を特定して国内あるいは国際的賃金相場を勘案した賃金を設定して募集する。
- やり方としては、現行の人事制度で行う方法と、別ルールを設ける方法がある。
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