「仕事ができるやつになる最短の道」を仕事ができないとグズグズと悩んでいるのならば、まずは手にとってみてください
あなたは今、これさえ押さえれば万事OKというマニュアルを期待しているでしょうか?
そうであるのならば、本書は期待はずれと言うしかありません。
特効薬ではないからです。
そうではなく、
本質を見極めたい、極めたいのなら読んで損はないはず一冊です。
一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。何かを成し遂げようとするならば、それなりの準備や時間をかけて物事に取り組む必要がある。
その手始めに本書を手にとることをあなたにぜひオススメしたいです。
本書の目次は
次の6章から構成されています。
- 今日からできること
- 1週間程度でできること
- 1か月以上しっかりと取り組むべきこと
- 1年程度かけてじっくり取り組むべきこと
- 3年は取り組むべき大きなテーマ 一生かけてやる価値のあること
すぐにやるべきことから生涯を通して行うべきことまで、ロングスパンで解説されています。
若手の羅針盤にもなるし、リーダーシップを身につけるための指南書にもなっている。
射程はかなり広いです。
仕事ができるとは?
著者は次のように定義付けます。
問題が発生したつど、その場で考え、成果を出すために工夫し、時間がかかっても粘り強く努力をする人たちが、ほんとうに仕事のできる人たちだったのだと感じます。
これを当たり前と言うには大変な勇気が必要となります。
なぜなら、
このような真摯な姿勢がいかに困難であるかを「まともなビジネスパーソン」なら誰もが知っているからです。
ゆえに、
軽々しく口にすることの手前で急ブレーキを踏まざるをえません。
若手から「仕事ができるようになるためには、どうすればいいですか?」という質問を受けたときには、おせっかいながら必ず「一番最初に案を出せるようになるように頑張る」と回答するようにしている。
これは「とびきりのエピソード」とともに紹介されている一文です。
できれば、本書に直接当たってみてください。この挿話には本当に感心しました。
一番初めに手を上げることの勇気は最優先で評価されなければならないのですね。
働くことの意味を問う
第6章において「なぜ働かないといけないんですか?」と聞いた学生への「とある経営者」の回答が掲載されています。
経営者は6つの理由を順番に述べていきます。
これが秀逸です。
働くことの意義や意味が過不足なく網羅的に取り上げられている。
就活生はぜひ読んでみてください。
働くことをめぐる疑問点の解消のヒントに必ずなるはずです。
ここを読むだけでも本書を手にとる価値があります。
始めての日が誰にでもある
どんな大きな目標であっても、「今日から始める」という決意がなければ、何事も始まらない。
今すぐ始めましょうよ。
大きな達成の第一歩はいつも静かに小さく始まるものです。
だが、どんな優れたプロフェッショナルでも、必ず「初めて」の日があった。それはとても小さな一歩だったはずだ。