最前線で働く社員が公開 39の具体的な仕事術
本書は、不況をものともしないニトリの創業者である似鳥昭雄氏が若手社員に語り続けた33の仕事論となります。
似鳥氏は言います。
本書では、ニトリが今日にいたるまで、試行錯誤を繰り返しながら、とことんこだわってきた4C主義をベースに、「働く」ということについて私の考えをお話ししていきます。
4C主義とは?
「チェンジ」・「チャレンジ」・「コンペティション」・「コミュニケーション」の頭文字である4つのCを大切にする考え方です。
この4C主義で自己成長したい人が集まる会社を目指してきたからこそ、ニトリは成長・発展し続けています。
働くことの本当の価値について考えるきっかけを本書は、きっと与えてくれるはずです
- 就活生
- 伸び悩んでいる若手
- 若手の育成に苦慮するマネージャー
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています(序章は除く)。
- チェンジ
- チャレンジ
- コンペティション
- コミュニケーション
もう少し詳しく言うと、
- 現状に満足せず、より良いものを求め続ける
- 前人未踏なことに挑戦していく
- 常に自分を成長させることを考える
- 右手にそろばん、左手に義理人情
各章に、従業員の生の体験談が記されており、業務改善のリアルなヒントが満載です
現状を否定する
成長するための原点は、過去と現在とを徹底して否定することにあります。
現状は到達点に至るまでの途中段階にすぎないのです。
必要であれば、過去の成功(栄光)を即座に否定する精神がなによりも求められます。
安定志向に陥らず、失敗してもいいからやってみようでなければ、大きな成長を期待することは決してできないのでしょう。
現在の方法に固執せず、より良い方法を学び、模索し、変えて、未来に向かって進んでいく、それがニトリの「現状否定」です。
即断・即決・即行の徹底
今がチャンスだと感じたら、「即断・即決・即行」で挑戦するのです。
市場の変化に対して高いアンテナを張り巡らせ、状況の変化を誰よりも素早くキャッチする必要があります。
何よりも大事なことは、
方向を決め、計画を立て進み始めること。
言うまでもなく、誰よりも早く。
「確実さ」よりも「速度」が大事であることを強く認識すべきでしょう。
他に先んじて挑戦することこそが、未来を拓くと私は思っています。
自己成長のために会社を使い倒せ
会社は、自己成長するためにあります。
失敗の代償は、ある意味、会社が払ってくれるものです。
自己の価値を高めるために会社を足場にして、会社の環境を利用して、何度も挑戦するのです。
そして、何度も失敗し、たまに成功すればいいのです。
あなたが成長することが、まわりまわって会社の成長につながっているに違いありません。
「自分自身が成長するために働いている」が、成長する会社の秘訣であるのでしょう。
目的・道具・動作・手順・期限を明確に伝える
言葉は、状況や文脈によって意味が変化してしまい、誤解を生じてしまいがちです。
ゆえに、
トラブル回避のためにも、できる限り「具体的」な指示や説明が不可欠となります。
伝達指示の際には、必ず「目的、道具、動作、手順、期限」を明らかにしなければならないのです。
やり直しや無駄の発生を防ぐために、億劫がらずに毎度毎度徹底するべきでしょう。