組織の一員として早期立ち上がりを目指す!
山﨑紅氏は言います。
本書は、「これ一冊あれば、新入社員研修として必要最低限なことが学べる」というコンセプトで、新卒の新入社員、あるいは、卒業後数年以内の若手社員の皆さんに、社会人として、その組織の一員として、必要な知識や能力を学んでいただくテキストです。
新人教育において、いまいち手ごたえを感じていないのならば、本書でイロハのイをたたき直しましょう。
研修受講後も、どうにも自信がないというのならば、自習してみても損はありません。
本書の特徴は
- 一般的な新人研修の流れを網羅しています
- 企業独自の内容についてはその学び方を解説します
- 一般的な共通の内容については詳しく解説します
- 研修担当者
- 新人
- 現場のマネージャー
本書の構成について
本書は全部で6章から構成されています。
- なぜ働くのか?
- 自社を知る
- 社会人の基礎知識を学ぶ
- 社会人の基礎能力を学ぶ
- 現場で学ぶ
- 現場での実践に向けて
なぜ働くのか?
社会人としての心がまえを確認するとともに、働く理由について考えます。
自社を知る
自社は何を目指しているのか(経営理念や会社方針など)、そのためにお客様や社会に何を提供し、どうやって利益を得ているのか、そのために社内はどういう体制になっているのか、自社について学びます。
社会人の基礎知識を学ぶ
日本の商習慣に基づき、基本マナー、報連相、メール・ビジネス文書・電話・面談といったビジネスコミュニケーションの基本を学びます。
社会人の基礎能力を学ぶ
新入社員のうちに習得しておくべき能力というより、社会人ならだれでも、いくつになっても、何をするにも、強化し続けたいものについて、具体的にどう取り組んだらよいか、実践方法や強化ポイントを学びます。
現場で学ぶ
社内見学、同行学習、現場実習を行う場合の注意点を解説します。現場で学ぶ機会がある人は、十分な準備をして、有意義な場にしましょう。
現場での実践に向けて
上司や先輩の指導を受けながら、どう実践していくのか、計画を立てて、実行し、振り返り、次につなげることを考えましょう。
社会人としての心構え
社会に出て仕事をするときに持ってほしい基本的な考え方は次の3つとなります。
- 多様な人々と協力する
- 役割を果たして貢献する
- 仕事を通して成長する
社会人基礎力とは
次の3つの能力から構成されます。
- 前に踏み出す力(アクション)
- 考え抜く力(シンキング)
- チームで働く力(チームワーク)
それぞれ、全部で12の能力要素に分解できます。
前に踏み出す力(アクション)
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
考え抜く力(シンキング)
- 課題発見力
- 計画力
- 創造力
チームで働く力(チームワーク)
- 発信力
- 傾聴力
- 柔軟性
- 状況把握力
- 規律性
- ストレスコントロール力
いずれも一朝一夕で強化できる能力ではなく、これから現場で実践しながら体得していくものです。