面接ははじめりと終わりが特に重要なのです
面接はドアをノックした瞬間から始まると考えている学生の方が大半です。
本当にそうなのでしょうか?
面接時に、
「最後に質問はないですか」と人事マンから促され、それまでの緊張からか、一刻も早く終了し、退席したいために、
特にありませんという学生の方は半数以上おられます。
最後の一押しが足りないのではないでしょうか?
あなたが知らないだけなのですが、実は「面接の始まる前」と「面接が終わるとき」が、たいへん重要なのです。
控え室は静まり返っている
面接の控え室は、それはそれで緊張するものです。
自分以外の人間(要するにライバル)も数多く同席している場合もあり、一般的には皆、口を開いていません。
なんだか大学受験の試験会場のようです。
自分のノートを丹念に見直しする人もいます。
目を閉じたまま動かない人もいます。
たまに、隣の人に話しかける人もいるようですが、多くの方は空気を読んで静かにしています。
役員面接の場合の控え室は要注意!
役員面接の際に、控え室に人事部の社員が同席する企業もあります。
結構、多いです。
その目的は次の二つとなります。
- 極度の緊張を伴う役員面接に臨む学生に少しでもリラックスしてほしいため
- 緊張状態における学生の行動についてチェックするため
チェックされていることを決して忘れないで下さい。
緊張しないに越したことはないのですが
役員面接は個人だろうが集団だろうが、そのプレッシャーはそれまでの選考段階の面接とは桁違いです。
なにより、この面接で合否が決まってしまいます。
緊張のために、普段どおりの力を出せない学生の方が多いです。
少しでも普段どおりの自分が表現できるように、控え室にて人事部員が同席し、積極的に話しかけます。
時折、冗談を交えながら。
そのような時は、無理やりにでも流れに乗っていくようにしたほうがいいでしょう。
そうすることにより、緊張はやはり和らいでいくはずです。
残念ながら、そのような場において笑顔がない人は、経験上、あまりいい結果にはつながりません。
控え室では気を抜かないように
控え室では、面接の前という意識であるために、皆さん面接されているとはあまり思っていません。
でも、見られています。
面接の目的は、その人の考え方や思い、価値感を確認することです。
本番前は緊張はしていますが、案外に「素」がにじみ出てしまうものなのです。
ふと顔を出す無防備な瞬間を人事は逃しません。
気を付けましょう。
けれども、
確認されているからといって、力を入れすぎると、今度は本番の面接でエネルギー不足に陥ってしまいます。
なので、
ここだけを忘れないで下さい。
- 失言をしない(本音を吐かない)
- 無駄口をたたかない(調子に乗らない)
減点をいかにしないかだけに気を配ってください。
面接が終わるとき
人事面接において、面接の最後に質問はないですかと、促す企業は多いです。
その場合、気をつけなければならいのは次の3点となります。
- 無理やりひねり出さない。つまり、なければないで済ます
- いくつも質問しない。つまり、質問はひとつに絞る
- 御社の強み、弱みという質問はしない
無理やりひねり出さない
折角の機会なので、ここぞとばかりに勢い込み、空振りする学生がいます。
質問はするほうがベターですが、なければないと言っても特に問題ありません。
できれば、少しばかり間をおいて、考えた結果、ないですと納得感を演出するのもいいでしょう。
質問はひとつに絞る
だらだらと質問を続ける学生がたまにおられます。
タイムイズマネーです。
いい印象で終わることが重要であるために、マイナスポイントになります。
絶対に避けましょう。
強み弱みに触れない
御社の強み、弱みはなんですかという質問は、説明会のときにも必ず出ます。
企業研究を行なっていませんという丸投げ感がぷんぷんするので、できれば言い換えてください。
御社の弱みはなんですかという質問は、
人事パーソンによっては、悪い印象しか与えない場合があるので、どうしても聞きたい場合は別ですが、できれば避けましょう。
また、答えるのに長く時間を要するような質問は控えたほうが無難です。
最後に「キラークエスチョン」をお教えします
いい感じで面接が終わることのできる質問があれば教えてください
すべての企業、全ての面接官に有効に働くとはもちろん言い切れませんが、すくなくとも悪い気はしないはずです。
肯定的な質問には肯定的な答えしか、かえってきません。
この質問のいいところは、答える人間の仕事に対する価値感が分かるところです。
個人の価値感ではあるのですが、その企業が大事にしている考え方が多分に反映されているはずです。
できれば、試してみてください。