あらゆるオフィストラブルはこの20の例に行く着くのだ
クリエイトキャリア代表の寺下薫氏は言います。
本書では、15000の事例の中から20の代表的な例を紹介しています。この事例は、どんなホワイトな職場でも発生している問題であり、いま本書を読んでくださっている人にとって、悩んでいる最中の問題も含まれていると思います。
あなたの職場でも、問題は毎日発生しているはずです。
うんざりするぐらいに。
問題を放置しておくと、問題は次々と問題を生み出していきます。
だから、一刻も早く解決しなければなりません。
問題を解決するためのポイントは3つあると寺下さんは言います。
3つのポイント
- ゴールを考えられているか
- 原因を考えられているか
- 問題の全容を明らかにすることができているか
本書では、この3つのポイントを押えながら、相談者の問題解決を行います。どんなトラブルがきたとしても、基本的なやり方は変わりません。自分で問題解決ができるようになるのです。
- 悩める上司
- 悩める部下
- 職場の問題解決に頭を悩ます幹部クラス
本書の構成について
本書は全部で4つのパートから構成されています。
- なかなか人には聞けないことなのですが、教えてもらえませんでしょうか?
- どうしてもお聞きしたいことがあります。いまお時間良いでしょうか?
- このままではいけないと思っています。アドバイスをいただけませんでしょうか?
- 最近モヤモヤしていることが多く、聞いてもらうことはできませんでしょうか?
ケーススタディに即して、考える構成がとられています。
フローチャートが掲載されているので、自分で考えた場合の「答え合わせ」がすぐにできます。
よって、ロジカルに考えることのトレーニングが自学できるのです。
困ったことの20のパターン
- 何度やっても、小さな間違いがなくならない
- 仕事の業務がなかなか覚えられない
- スキル不足で仕事が全然回らない
- 提出物の締め切り日を守れない
- 自分で考えて仕事をしていても怒られる
- ミスを報告できない
- 嫌な仕事から逃げてしまいそうになる
- なかなか会社から帰りづらい。残業してしまう
- 頑張っているのに評価されない
- モチベーションが上がらない
- 非効率的な仕事のやり方で怒られる
- 上司の顔色をうかがってしまい、会議で発言できない
- 何のために仕事をしているのかわからない
- 嫌いな上司で困っている
- 上司の仕事のために自分の仕事ができない
- 先輩や同期が辞め、どうしたらいいのか。自分も辞めたい
- 目標への執着心もなく、つい関係ない仕事をしてしまう
- 自分の企画が通らない
- チームをうまく回せない
- 新人の育成がうまくいかない
当てはまるものがありますか?
ゴール→原因→全容
仕事に正解はありませんが、ゴールは必ずあるはずです。
何よりも大事なのは、相手(上司・取引先・部下)のゴール、すなわちニーズを的確につかまえることです。
自分勝手な「自分のゴール」ではありません。
相手が自分に求めているゴール、すなわち「相手のゴール」が、本当の「自分のゴール」なのです。
ゴールがつかめたのなら、なぜゴールにたどり着かないのか、その原因をとことん考えましょう。
原因はひとつであることのほうが珍しいです。
原因は、いくつもの原因が絡み合い、その難易度と深刻さを増します。
ゆえに、
全体像を明らかにしたうえで、原因を特定することが大事なのです。
あなたに浮かんだ解決策が、真の解決策であるのかいなかは、問題の全容を明らかにすることでしかわからないものなのです。