朝礼を頭から否定するのではなく、その意味を立ち止まって考えてみましょう
あなたの職場では朝礼が行われているでしょうか?
毎日行うところもあれば、週に一度という会社もあります。
単純に経営理念などを唱和するだけの形式もあれば、当番制により個人がみんなの前でスピーチをする場合もあります。
朝礼に否定的な人たちは昔からどのようなの職場にも一定数います。
理由は主につぎのようなものでしょう。
- 内容がないから無駄
- 朝の時間がもったいない
- 学校チックで嫌だ
- 人前で発表したくない
朝礼に意味はあるのでしょうか、ないのでしょうか?
朝礼の主な目的とは
一般に、職場朝礼は多くの企業で意義あるものとして次のような目的のために励行されています。
- その週の始まりにおいて仕事に臨む姿勢と意識の高揚を促進し、新鮮な気持ちで仕事につくため
- 社内の意思を統一するための場として有効であるため
- 全社員の自主性・積極性を育てる場であるため
別の言葉で言い換えると、
- 一日や毎週の始まりに、気持ちが引き締まり、仕事モードに入りやすい
- 企業活動において、意思統一の機会が定期的に付与されることは、組織統制上極めて大切である
- 彼はこんな考え方なんだ、彼女の趣味は意外だなあ、だとか普段接しない他の従業員との距離が縮まります
コミュニケーションツールとして
今日、意思疎通の有効な手段としては、社内グループウェアやE-mail等があります。
これらを利用すれば、それで事足りという考え方も確かにあります。
そのために、一斉に集まる朝礼の非効率性を指摘する意見も少なくありません。
特に若い世代には、ラインやツイッターがフツーですから、尚更でしょう。
けれども、
職場の雰囲気や個人の調子を直感で理解できるマネジメントツールとして、職場朝礼を積極的に捉える考え方もあります。
フェイス・トゥ・フェイスが極めて有効な手段であることは、否定できないでしょう。
参加者の顔つきを見ながらのコミュニケーションは、IT化が促進される現代企業にとって、それゆえに以前にも増して重要視されていると言えるのです。
企業価値向上のための朝礼
朝礼のあり方とその意義は、時代と共に変化し、そのスタイルや所要時間量、実施時期等の見直しを適宜行う必要があります。
あなたの職場で朝礼が連綿と継続している事実があるならば、そこには一定の敬意が払われるべきでしょう。
それを乱暴に意味なきものと即断することは軽軽に過ぎる判断であると考えます。
長い年月を経て残っているものには、それなりの意味があるのです。
より良い職場環境の形成の一環として職場朝礼を捉え、その形成に積極的に参加することは企業価値を向上する行為に違いないはずです。
前向きに参加することで、新たな発見があるに違いありません。