「報告」は口でいうほどちっとも簡単ではない
報連相における「報告」について誤解をしている人は多いです。
特に若手社員が勘違いをしています。
「報告」とは業務命令に対する報告を意味します。
ゆえに報告が不徹底ならば業務懈怠もしくは業務命令無視とみなされ、最悪は懲戒対象となります。
言い過ぎでもなんでもありません。
ここのところはよくよく押さえておきましょう。
「これは報告しておいたほうがいいな」といった状況報告や情報の提供は、厳密には報告ではなく、連絡の範疇に入ります。
あなたも混同していましたか?
報告は「任意」であると勘違いしてしまいがちなのです。
繰り返しますが、
業務命令が下されたリアクションとして報告があるのです。
従って報告は義務となります。
「連絡」は義務ではありません
残りの2つである「連絡」と「相談」は義務ではありません。
これらはあなたの自発的行為であり、自主性に基づく行動なのです。
連絡には次の2種類があります。
- タテの連絡
- ヨコの連絡
・タテの連絡とは、
直接的に業務に関係するメンバー対するインフォメーションのことです。
・ヨコの連絡とは、
直接的に関わらないものの、全くの無関係というわけでもない、今後直接的に関わる可能性の高いメンバーへのインフォメーションとなります。
従って、
- 誰に連絡するのか
- いつ連絡するのか
あなたは2つのセンスを問われることとなります。
経験がものをいう領域ですよね。
まれに「保険」をかけたいがために、めったやたらとメールにおいてCCを連ねる人を見かけます。
まったくスマートではないし、おまけに印象も悪くなります。
報連相をもっぱら若手や新入社員だけが取り組むべきものと思い込む中高年は意外と多いです。しかしながら、組織人である限り、報連相を卒業するということはありません。上席になればなるほど、仕事ができる人ほど、その頻度はむしろ多くなります。社長室に出入りの多い役員ほど次期社長候補と言われる所以でしょう。
「相談」は義務ではありません
相談をすれば、会社組織内においては一定の援助を受けます。
それが組織というものです。
昨今は個人主義の悪い面が伸張し、相談が困難な組織も増殖中です。
ノウハウやスキルの流失を避けるために、ギブしないセコイ輩が実に多いと聞きます。
悲しいことであり、そのような組織は弱体化への道しか残っていません。
まともなビジネスパーソンであれば、頼られて嫌な気はしないものです。
若手は特にどんどん相談していきましょう。
直接の上司に対しては絶好のアピール機会です。
日々大いに爪痕を残していくべし。
報連相の違いをよく理解しましょう
- 報告は義務です
- 連絡は義務ではありません
- 相談も義務ではありません
ひと口に「報連相」といってもその性質は異なります。
ここのところを意識して、日々適切な行動を心がけましょう。
そうすれば、あなたの評価は確実にアップするはずです。
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