勘違いしないでください。就活は「自分探しの旅」ではありません。あなたは永遠の旅人になりたいのですか?
7月に入るともはや就活は終わったという認識が大勢を占めます。
一方で、
まだ続けているという学生数は全体の30%以上という数字も発表されています。
そのうち半数近くの人が内定をもったまま続けているようです。
内定のないひとからみれば本当にいい迷惑です。
自由競争なのでこればかりは仕方ありませんね。
このエントリーは、
内定を持ちながら「さまよう」あなたに向けて書きました。
決定することから逃れるために結論を先送りしていませんか?
そうではなく、やりきった感(納得感)を得るまでとあくまで言い張るのでしょうか?
「納得感」って、ある意味、麻薬です。
追い求めると、やめ時を見失います。
というか、やめれません。
妥協してブラック企業でもなんでもとにかく企業に入りなさいとは一言も言っておりません。くれぐれも誤解なきようにお願いします。
夏休みが始まる前には終了したいが本音です
当社も説明会にてアンケートを実施しています。
いつまで就活を続ける気があるのかを確認しています。
- 4、5月の時点においては7月一杯という答えが一番多かったです
- 次が6月末まで
- 残りは「決まり次第すぐに」と「納得がいくまで」の両極端です
総合すると夏休み前の7月末までが学生の標準的な基準のようです。
- いくらなんでも7月末までには終わっているだろう
- 8月9月の夏休みは学生最後の夏なので思いっきりエンジョイしたい
ゆえに7月末なのでしょう。
納得いくまで続けたいんだよ、なにか?
納得いくまで続ける主な理由は次の2通りとなります。
- 一生に一度のことなので精一杯やりたい
- 今内定が出ている企業で本当にいいのかどうか分からない
前提としては「自分に相応しい会社」がきっとあるはずという強い信念です。
この信念は希望や妄想と「親戚」です。
あればいいですよ。
ハッピーエンドであれば、めでたしめでたしで文句のつけようはありません。
一生に一度のことなので精一杯やりたいんだ、なにか?
ゴールが明確に設定されていないのであれば、これではいつまでたっても「きり」がありません。
やりきった感が得られない場合、どこまでも続けてしまいます。
残念ながら、先に行くほど条件は厳しくなり、確率は低くなります。
それが現実です。
先に行けば行くほど入りたい会社に出会う可能性は小さくなります。
単純に危険です。
まさか、募集はいつまでもあると思い込んでいるのでしょうか。
妥協ではなく、現実的な折り合いをつけることに慣れる必要があります。
人生における落とし所の有用性を獲得するべきです。
あなたもわたしも空想の国の住人ではないのだから。
現代日本社会においては、新卒で入社しないと圧倒的に不利です。第二新卒が当たり前の風潮になっていますが、会社によってその捉え方は実のところまちまちです。全く入る気のない会社に入社することは妥協であり、入社後も不幸な結果になりかねません。やめるべきです。が、理想じゃないからとより好みするのならば、自分の立場と実力をよくよく勘案し積極的に落とし所を見つけるべきでしょう。入社したあとに、実力を磨き、転職でステップアップという道も視野に入れてはいかがでしょうか。
今内定が出ている企業で本当にいいのかどうか分からない、あぁわからない!
もっといい企業に自分は入れるはずだと自信が膨張・暴発していませんか。
チャンスはあるかもしれませんし、ないかもしれません。
それは誰にも分かりません。
未来に過剰に反応し、現実をないがしろにしては身もふたもありません。
入社後、ありえたかもしれない、もしくはありもしない可能性にまどろみ、現実逃避をしたり、今立っている場所を否定しても、虚しいだけです。
あなたの辞書の「妥協」という言葉には「敗北色」しかないのでしょうか?
なにごとも限度問題なんです、それが生きるということ
就活は自分探しの旅では決してありません。いつまでさまよい続けるのでしょうか?
一般的に10月1日の内定式までに参加する内定者を確定しなければならない必要から、
企業は9月中旬までに選考を終了しようと目論んでいます。
現状、うまくいっていないのならば、
企業は「次年度に賭ける」という思考に完全に切り替わるでしょう。
ゆえに、内定承諾を無限に先送りすることはしません。
現実的な選択肢は有限なのです。
まだ見ぬ理想の会社を夢見る時間はとうの昔に時間切れであることをきちんと理解するべきです。
理想に死なないために、
最悪よりも次善という考え方を身につけましょう。
無責任な理想論に耳を傾ける時間も余裕もあなたにはもう残されてはいないのです。
まだまだ、あなたの耳元にささやきかけてきているのでしょうか?
「あなた自身が、あなた自身に永遠の旅人になれと」
もう一度言います。
[就活は断じて自分探しの旅ではないのです。