なんのために、だれのために、あなたは働くのでしょうか？
新入社員のあなたにお聞きします。
あるいは、
至極オーソドックスな答えが返ってきそうです。
これからお話するのは、これらと似ているようで少しばかり違う話となります。
「・・・のために」を問います。その答えは世代によって異なるのです。
いや、異ならないとだめなのです。
働く意味は、年代（キャリア）によって異なるべきだ
入社したばかりのあなたに以下の言葉を送ります。組織人の仲間入りをしたあなたに分かってほしい。
- ２０代は自分のために働いてください
- ３０代は組織のために働いてください
- ４０代は会社のために働いてください
- ５０代は社会のために働いてください
- ６０歳を超えたならば、自分（＝社会）のために働いてください
２０代は
自分のためだけに働いてください。
社会のためだとか、家族のためだとか、そのように広げる必要はありません。
なぜなら、実力も実績もなく、地に足が着いていないからです。
まずは足元を固めることを最優先にすべきです。
粛々と爪を研ぎ、牙を磨いてください。
３０代は
組織のために働いてください。
すなわち、自分以外の人間のために働くのです。
自分のために働く時期はもう終わりました。
同僚のために、後輩のために、上司のために、部下のために、取引先のために働く。
４０代は
会社のために働いてください。
もちろん、これは社畜の奨励ではありません。
会社の視座・視点に立ち、仕事をしてくださいという意味です。
キャリアも脂が乗っている時期、会社を巻き込み、引っ張っていく仕事のレベルを目指しましょう。
５０代は
社会のために働いてください。
自分の会社の利益のためという枠を超えていくべきです。
今まで多くのものを受け取ってきたはずです。
恩返しとして、社会に還元していきましょう。
あなた自身の成果を。
６０歳を超えたならば
一周回って、自分自身のために働きましょう。
勘違いしないでください。
これは利己的に働く、私利私欲を目指すこととは違います。
ここまでくると、自分のやりたいことが社会のためになることと一致していることでしょう。
そのような境涯にたって、毎日を送らねばならないはずです。
異論はあるでしょう
成長産業・先端企業であるならば、このようなステップに対して、まどろっこしさを覚えるかもしれません。けれども、一歩一歩進むことで、しっかりとした実績を積み重ねる企業人もまだまだ多いはずです。
一年後に思い出してほしい
一年間働いてみたあとに、これらの言葉を思い出してください。
あなたはあなたのためだけに走り続けてきたでしょうか。
あなたの素晴らしいキャリアの羅針盤になれば、幸いです。
