自分で考えて動く部下を育てるコツとは
伊庭正康氏は言います。
この本は、かつての私のように部下に遠慮をしてしまい、強いリーダーシップを発揮するのが苦手だと感じている、そんな少し気を遣いがちなタイプのリーダーに向けて書きました。
部下を本気にする方法をご存知ですか?
良い方法があると著者は言います。
「自己決定感」を持たせるのだ、と。
「自分がやりたいと思ったから、やった」という状況を常に作りだすのです。
自己決定感を持たせるためにあなたがやるべきことは何か?
それが本書のテーマです。
それは、
すぐに答えを教えずに、「自分で答えを出せるように導く」ことです。
面倒くさいですね。
部下の育成は、当たり前ですが手間暇がかかるものです。
- 部下の育成に悩んでいる方
本書の構成について
本書は全部で7章から構成されています。
- リーダーのしんどさは、「頑張り方」を変えれば解決する
- 「部下を主役」にするマネジメントのコツ
- 「この人と働きたい」と思われるリーダーがやっていること
- 命令せず、教えずに、部下が「自分から動く」ように導く方法
- 仲良しグループになっていないか?「戦えるチーム」のつくり方
- 信頼されるリーダーは、どう「決断」しているのか?
- それでも「リーダーは向いていない」と思ったら
やる気が高まる方程式
やる気が高まる=心理的安全性 X 挑戦への貢献
心理的安全性とは、
立場や役割に関わらず、誰が何を言っても受け入れられる、そんな安心して発言できる心理のことを指します。
心理的安全性だけでは、ただの仲良し組織になってしまいます。
居心地の良いコンフォートゾーンから抜け出せないのであれば、生産性など上がるはずがありません。
ゆえに、チームの挑戦への貢献が不可欠となるのです。
激変した理想のリーダー像
この10年で、部下が求めるリーダー像は確実に変化しました。
あたなが入手すべき情報とは
次の4つが不可欠です。
リモートワークが当たり前である今日では、特に気を付けましょう。
- チームの同僚の状況
- 直属上司の考え
- 上司の上司である部門長の声
- ほかのチームの出来事
少なくとも、「誰が何をしているか、わからない」は、確実に予防しておきましょう。
決断力を高めるために
リーダーは常に決断を迫られます。
決断力を高めるための有効な方法に、「意思決定マトリクス」の活用があります。
次のステップを踏み、結果を比較考量し決断しましょう。
勇気は不要。迷った時は、意思決定マトリクスの力を借りよう