どんな部下でも、劇的に変わります!
浅野泰生氏は言います。
本書は「部下が安心する」「部下が心を開く」「部下をやる気にさせる」「部下を成長に導く」「部下が結果を出せるようになる」といった、コミュニケーションの目的別に構成しています。さらに、各章では部下の振る舞いに対して、リーダーとして「どうするべきか」をお伝えします。
始めから完璧を求めても、あなたも部下もしんどいだけです。
失敗しても諦めずに、少しづつでも前進していこうという気持ちを途切れさせないことが大事。
部下にこうなってほしいを常に意識しながら、部下と接していきましょう。
- 初めてのマネージャー
- マネジメントで悩んでいる方
- 人事部
本書の構成について
本書は全部で5章から構成されています。
- 部下が安心する「自己開示」
- 部下が心を開く「聞き方」
- 部下をやる気にさせる「言い方」
- 部下を成長に導く「育て方」
- 部下が結果を出せるようになる「接し方」
自己開示をためらわない
部下が人間であるならば、上司のあなたも人間です。
人間である限り、感情から離れて生活する(仕事をする)ことはできません。
感情をコントロールすることは非常に難しいですが、抑えるだけがコントロールではありません。
機械ではないのだから、感情を上手く使うことを知りましょう。
人は理屈より感情で動く
- リーダー自身の喜怒哀楽を素直に伝えましょう
- 感情はその場で、状況・行動・印象を交えて伝える
リーダーが元気なら、周りは安心する
- 常に元気なリーダーを演じ切る
- 自身の体調やストレスを管理する
リーダーの弱みに周りは共感する
- リーダー自身の苦手分野を打ち明ける
- 役割を明確にして任せる
頼られると自信につながる
- 知らないことを正直に認める
- 嫌味や甘えを感じさせない頼り方をする
大きな夢があれば、毎日ワクワクできる
- 大きな夢を恥ずかしがらずに共有し続ける
- 不要な前置きなく言い切る
学びが仕事につながると、もっと勉強したくなる
- 学びを自分の組織で活かせるように工夫する
- 外で見たり聞いたりしたことを気軽に話せる環境をつくる
陰で言っても、現状は変わらない
- 本人の前で言えない評価は陰でしない
- 陰で言うのは良いことだけにする
行動を変える
ビジネスシーンは変化を求めています。
現状維持は、停滞ではなく、後退を意味します。
組織もそこで働くあなたも、求められているのは変化です。
変化するための第一歩は行動に他なりません。
「ありがとう」に喜びを感じたら人にも伝えられる
- 小さなことにも「ありがとう」を言う
- ミスしたときは言い訳せずに謝る
お客さまが一番の理由を知れば行動が変わる
- 商品やサービスはお客様のためにあると伝える
- 誰から給料をいただいているのかを伝える
考えるクセがつけば、自分で解決できる
- 業務直後に具体的にフィードバックする
- 常に「どう思う?」「どうしたい?」と問いかける
素直が成長のカギと知れば、あらさがしをしなくなる
- 批判やあら探しのデメリットを教える
- 他人の良いところを探してもらう
締切りを個人のレベルで決めれば意識が高まる
- ひとりひとりに合わせた納期を設定する
- 期日は本人に決めさせる
どんな良いことがあるのか?を理解すると実行できる
- メモを取ると仕事の質や評価が上がることを伝える
- 何をメモするべきか具体的に教える
人間関係は繊細
人間関係は、日々変化する「生もの」であり「生き物」です。
一度関係が構築できたからといって、放置しておくと、悪くなることはあっても、決して良くなることはありません。
常にいい関係であるよう、お互いに改善する努力を続けましょう。
まずは本書に書いてあることを実践し、そして継続してください。そうすることで今とは違った未来が訪れるでしょう。