仕事の借りは仕事で返す。パン屋再襲撃にみる呪いの意味

見えない敵、それが呪い

村上春樹氏の「パン屋再襲撃」は今も人気の高い初期短編集です。

パドー
わたしも好きです

表題作は、ある晩猛烈な空腹に襲われた若い夫婦が夜の街をさまよい、マクドナルドを襲撃するシュールな内容となります。

この本のテーマは呪いです

彼の描く呪いについて、我々ビジネスパーソンには見覚えがあります。

パドー
あなたにもあるはずです

以下に「呪い」についてお話します。

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パン屋を再び襲撃する人たち

はじめに、この物語をかいつまんで説明します。内容をご存知の方は飛ばしてください。

大学生の頃、貧乏であった主人公は相棒と二人、近所のパン屋を襲撃します。

パンを強奪し、そのまま帰るだけだったはずが、店の主人がレコードを聞くことがただでパンを渡すことの条件だと提案するのです。

二人は、労働を強いられているわけではないので、レコードを聞くことぐらい造作も無いことだと、ワーグナーを聞いたのち、パン屋をあとにします。

そのときに感じた「何か違うという違和感」は、その後、彼らの中で静かに大きくなっていき、いろんなことが上手くいかなくなります。

社会に出たのちに、結婚した主人公はある夜、猛烈な空腹に襲われ、同じく空腹に襲われた妻とともに、パン屋を再び襲撃すべく夜の街を彷徨うのです。

そのような行動にふたりしてとることになった理由は、主人公が学生時代の奇妙な経験を妻に話したからです。

上手くいかない流れを断ち切るために、私たちはパン屋を今すぐ襲撃しなければならないと、妻は言います。

パン屋が見つけられないまま、マクドナルドを襲うことで妥協し、店長とアルバイトの女の子は、現金ではなくハンバーガーをテイクアウトでという不条理な彼らの要求を受け入れるはめになります。

襲撃に成功したふたりは、こころゆくまでハンバーガーを堪能するのです。

以上が、人気の高いこの短編の要約となります。

呪いは転送される

大学時代、ワーグナーを聞かされるという不条理な体験により、その後の人生がどうもしっくり来なかった主人公は、それを呪いと呼びました。

その呪いを解くために、もう一度パン屋を襲撃することを妻に説得されます。

過去に行われたのと同様の不条理をマクドナルドの店長とアルバイトに強いることにより、主人公の呪いは解かれます。

呪い自体は消えたわけではもちろんありません。

不条理を押しつけられた店長とアルバイトにバトンされてしまったのです。

パドー
たまったものではないですね

呪いの意味とは

このことから、次のことが分かります。

  • 呪いは決してなくならない
  • 呪いは呪いをかけられたシチュエーションで解かれなければならない

この物語のテーマを次のように解釈します。

人生における不合理や不条理や矛盾といったものを、ある意味、受け入れざるをえないところで我々の生は成立しているのだ

それを独特の乾いたタッチとシュール感で描ききるところが才能なのでしょう。

パドー
このような状況に我々はそれほど縁遠くありません

ストレスフルな毎日

ビジネスは厄介ごとの連続です。

厄介を片付けることでお金をいただくといっても過言ではありません。

そのような毎日において、ストレスは貯まる一方です。

仕事が上手くいきそうにないときや、仕事がうまくいかなかったとき、

仕事以外の何かで、われわれは、ウサを晴らしたり、忘れようとします。

酒であったり、スポーツであったり、レジャーであったり。

パドー
どうしてもリフレッシュができないこと、ありますよね

なんとしても、スッキリしない。

どうしても、スカッとしない。

仕事の借りは仕事で返すしかない

あなたはわかっているはずです。

仕事の借り(呪い)は仕事(呪い)で返すしかないことを

だったら、仕事をしてかたをつけましょう。

返すしかないのです。

パドー
だって、呪いがとけないんだもの

けれども、返したからといって、そこですべてがおわるわけではないです。

仕事はまたやってきます。

新しい顔をして。素知らぬ顔をして。

壁にぶち当たれば、また七転八倒するしかありません。

まさに、呪いなのです。

けれども、逃げる必要はありません。

現れたら、また倒しに行けばいいのです。

何度でも再襲撃してやりましょう。

パドー
あなたなら、できます

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