仕事が楽しいなんてある訳ない、と思っている、あなたに贈る一冊
本書は、日本エンゲージメント協会代表の小屋一雄氏とマイナビ教育研修事業部に所属する土屋裕介氏の共著となります。
エンゲージメントについて国内外での知見を豊富に持つ小屋さんと日本企業のエンゲージメント向上の事例を多く知る私が知恵を出し合えば、非常にユニークで、役立つ書籍になるのではないかと考え、共著という形を選択したのです。
土屋氏
エンゲージメントとは、
一般的な仕事の文脈:個人から見た視点であるワーク・エンゲージメントとの側面から言えば、
仕事の活力・熱意・没頭の度合いが高い状態を指します。
企業経営の文脈:会社から見た視点である従業員エンゲージメントとの側面から言えば、
従業員が組織に貢献する意図を持って業務に打ち込んでいる状態を指します。
つまらない仕事を楽しい仕事に変える、その転換点に大きくかかわるのがエンゲージメントです。
土屋氏
エンゲージメントというキーワードによって、あなたの仕事や人生を捉えなおしてみてください。
きっと、今までと違った意味を帯びてくるはずです。
魔法のワードとまでは言いませんが、エンゲージメントを軸に仕事や人生を楽しく充実したものに変えることが可能です。それは私が実体験したことでもあります。
土屋氏
- 仕事を楽しみたい方
- 仕事をもっと楽しみたい方
- 仕事がつまらなくてしょうがない方
本書の構成について
本書は全部で5章から構成されています。
- 楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?
- 「意味」と「強み」を知ると仕事が輝く
- 「成長」を意識すると仕事は楽しくなる
- 仕事は一人では出来ない
- 「対話」しない職場は滅びる
これに加えて、2つの対談が収録されています。
- 「400年後の世界のために私たちは何ができるか?」
- 「楽しむから逆境を越えられる」
はじめの対談者は映画監督の大林宣彦氏になります。
本来、生きているだけで楽しいはずです。仕事もそうです。楽しく働くことにマイナスはない。
大林宣彦氏
エンゲージメントとバーンアウト
仕事量の多い少ないと人生が楽しい楽しくないの2つの軸を設定した場合、あなたの人生における仕事の関わり方は次の4つに分類されます。
エンゲージメント
仕事量が多く、人生が楽しい
ワーカホリック
仕事量が多く、人生が楽しくない
バーンアウト
仕事量が少なく、人生が楽しくない
リラックス
仕事量が少なく、人生が楽しい
エンゲージメントの6段階
ライフ・エンゲージメントを高めていこう
本書は主としてワーク・エンゲージメントについて書かれていますが、小屋さんはもう少しばかり射程を広げましょうと提言します。
今後もワーク・エンゲージメントへの重要性は揺るがないと考えています。ただ、仕事は人生の一部に過ぎません。
人生を豊かにするために、つぎの3つのエンゲージメントを意識しながら、そのバランスを保ちましょうと強調します。
- ワーク・エンゲージメント(仕事を通して組織に貢献すること)
- セルフ・エンゲージメント(自分らしい生き方をすること)
- ソーシャル・エンゲージメント(社会の中の自分を意識して社会貢献していくこと)
3つのバランスを上手くとって、ライフ・エンゲージメントを高めることがあなたには必要であるはずです。
最近は、それが「エンゲージメントの究極のゴールではないかと考えています。