会社名や役職ではなく、自分の力で勝負する時代がやって来た
人材紹介ビジネスを展開されている佐藤文男氏は言います。
健康で仕事を続けたいと考えるビジネスパーソンに向けて、どうやって「生涯現役」を実現していくか具体的なアプローチを提示する
キャリアプランニングに対する自己責任が求められている時代に、生涯を通じて自分を磨き続けたいと強く願っているミドルは本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
- セカンドキャリアを真剣に考える中高年
- 定年に近い方
- 転職を考えている方
本書の構成について
本書は全部で11章から構成されています。
- 定年はゴールではない。あらためて生涯現役の意味を考える
- 人生100年時代における生涯現役に向けたキャリア変革の必要性
- 働き方や生涯現役に関する対談からの考察
- 筆者が考える生涯現役論
- 「人物評伝」偉大なる生涯現役の先駆者に学ぶ
- 生涯現役に向けて発想の切り替えから始めよう
- 生涯現役に向けた実践アプローチ
- パターン別の生涯現役を探求する
- 生涯現役の意義を考える
- 働き方改革と生涯現役を考える
- 生涯現役に向けた心構え
生涯現役を実現するための5つの必須要件
次の5点が重要であると著者は言います。
- 健康(運動・食生活・心の健康)
- 人との接点
- 趣味
- 蓄え
- 家族(パートナー)
健康(運動・食生活・心の健康)
生涯現役を実現するには、継続できる週1~2回の運動と食生活の見直しが不可欠であり、この二つの要素を40~50代から意識して実践していくと、60~70代になっても健康を維持でき、大きな病気にかからない可能性が高まる。
人との接点
40~50代から若い世代と交流することを意識づけていき、違和感なく付き合えるようにしておくことは、生涯現役の実現に向けて、とても大切なことである。
趣味
趣味は人生を楽しく、豊かにする上で欠かせない糧であり、うるおいをもたらす。
蓄え
借金がないというのは精神的にも安定する。
家族(パートナー)
現在は家族の在り方も変容してきており、生涯現役を考えた場合には、結婚していなくても、何でも悩みを打ち明けられるパートナーや親友がいることは重要である。
仕事における年齢認識改革
80歳まで仕事を継続すると仮定した場合、現在の60歳を40歳ととらえる仕事年齢の若返りを著者は提唱しています。
現在の80歳は60歳、すなわち80歳になってようやく現状の定年年齢である60歳と捉える新たな概念である。
現在、40歳のあなたは、40歳であっても、80歳まで生涯現役を貫こうと思っているのならば、仕事をする期間が残り40年もあるという計算となります。
40年あれば、いろんなことにチャレンジでき、様々な経験を積むことができます。
引き続き将来に向けてキャリアップを図らなければならないという問題意識を持って仕事に臨む姿勢こそ肝要といえる。
生涯現役をイメージする際に、このような年齢認識改革は簡単かつ効果的な方法であるはずです。
ぜひお試し下さい。