見えてきた本当の働き方改革
清水正樹氏は言います。
本書全体を通して、私が皆さんにもっともお伝えしたいのは、
・副業は決して難しいものではない
・特別なスキルや技術がなくても、副業を始められるということです。
さらに重要なことは、
・副業することによって、本業の成果も上がる
ということです。
企業にとって、副業を解禁した場合、本業がおろそかになるというリスクはどこまでいってもゼロにはなりません。
しかしながら、
本業と副業のシナジー効果を企業内にもたらす社員が生まれてくることで企業価値が向上する可能性も否定できないはずです。
労働人生をひとつの企業に預けることが事実上不可能な時代にあなたは働いています。
であるならば、
自身の人生のリスクヘッジのために、頭から副業を無視することは危険な考え方に違いありません。
一つの会社に縛られる働き方から、より自分らしい生き方へ
- 副業に興味のある方
- 働き方を見つめ直したい方
- 自分の可能性を広げたい方
本書の構成について
本書は全部で6つのパートから構成されています。
- 見えてきた「本当の働き方改革」
- 私の「複業」ライフ
- 副業が人を幸せにする理由
- エンファクトリーの「専業禁止!!」哲学
- ポートフォリオワーカーたちの働き方
- 副業で幸せを手に入れる10の極意
副業の種類
次の2つに大別されます。
- 自分で仕事をつくる
- 他社(他者を含む)のビジネスを手伝う
このうち、次のポイントから具体的に絞り込んでいくことが有効です。
- 仕組み自体で価値の提供ができるようなビジネス
- 短時間である程度の価値を発揮し、単価をもらえるような仕事
副業が個人に与えるメリット
代表的なものは次の6つとなります。
- 仕事のスキルや経験値が上がる
- 業界や領域を越えた視点が身に付く
- 主体的、自立的に働くようになる
- 人脈やサード・プレイスの確保
- 社外で得た知識や経験を会社に還元できる
- 収入アップとリスク分散による安心感
従業員のスキルアップは、OJTや研修だけではもはや限定的な効果しか得られません。
「他流試合」や「よその釜の飯を食う」経験は、ビジネスパーソンとしての実力を大いに伸ばす絶好の機会であるのです。
副業で幸せになるための10の極意
以下のノウハウを心に留めて、始めてみましょう。
- 誰かのお手伝いから始めてみる
- スキルの棚おろしをする
- 発信する
- 熱意を持てるものを探す
- ニッチを狙え!
- 副業でできるビジネスモデルを探す
- 無理をしない
- 「誰とするか」を考える
- 人の役に立つことを考えてみる
- どういう働き方が幸せかを考える
これらはいずれも難しい内容ではありませんが、副業を始める際には欠かせないポイントばかりです。
既成概念の向こう側へ
本書のタイトルである「専業禁止!!」には次のような意味が込められています。
「専業禁止!!」とは、一つの凝り固まった働き方に固執しすぎてチャレンジをやめてしまうような状況を、逆の方向から思い切り引っ張り調整するような役割の言葉です。
安定を欲するのならば、安定にしがみついてはいけません。
変化の時代において安定化を目指すのであれば、変化し続けることが最良の答えのうちのひとつであるのでしょう。
自分自身で人生をデザインできる時代になってきたのだと改めて感じます。