10年後の未来世界において、あなたはどんな風には働いているのだろうか、想像してみよう。
未来予報株式会社が描き出す10年後の未来の働き方は、すでに実績をあげているものもから、構想の段階にとどまっているものまで、本当にあるバラエティーに富んでいます。
本書では「やりやいことが見つからなければ自分で作ればいい」という発想の人たちが本当に作り出した意外な新ビジネスの事例を集め、50の「10年後の働き方」を描きました。
この中には、あなたにとって「こんなことはありえない」と読み飛ばす内容があるかもしれません。
でも、
現在の常識で切り捨てるのではなく、なぜこのようなビジネスを立ち上げようとするのかの視点から今一度、考えてみることが必要なのでしょう。
本書をひもとき、イノベーションのヒントをあなたもつかんでみませんか?
- 起業したい方
- 新規事業を立ち上げたい方
- 未来の働き方を模索中の方
本書の構成について
本書は、全部で8つのパートから構成されています。
- 農業と食
- 交通とエネルギー
- 情報流通と金融
- 音楽・映像とコミュニケーション
- 医療と健康
- 建築と行政
- 教育とエンターテインメント
- 服飾とウェアラブル
副題を見てみましょう。
- 今日のランチは培養肉!?未知の食品を受け入れる会社
- 速さがすべてではない。持続可能性と効率を追求するインフラ
- 透明性がビジネスを変える!新しい「信用」を作るネットワーク
- 文化の壁を打ち破れ!「越境」を目指すコンテンツビジネス
- 病気になる前が大切!手厚くパワーアップするヘルスケア
- 住みたい街は哲学で選ぶ!人口減少時代の「場」作り
- 必要なのは「希望」を見つける力。激変する時代の学び
- 誰もがスパイダーマン!?人間の機能を拡張する衣服
SXSWとは
SXSWとは、アメリカのテキサス州で毎年開催される、世界最大級のビジネスカンファレンス&フェスティバルです。
毎年10万人以上の人たちが参加する一大イベントとなります。
極めて独自色の強いイベントであり、他の人の動きやトレンドとは無関係に、起業家の思いが詰まった、オリジナリティあふれる発想が集まっているそうです。
本書で紹介する新ビジネスの多くは、SXSWで発表されたものです。
執筆陣も2012年に初めて参加をし、人生が大きく変わったようです。
人生を左右するレベルでのインパクトを持ったイベントと言えます。
あいまいな空想ではなく、独自のしっかりとした未来像に基づいた「私はこういうビジョンを描いて、そのためにこんな技術を研究している」「数年後、この課題を解決するためのサービスをリリースする」といった話のオンパレードです。
10年後の未来の世界
ワクワクを知るために、ぜひ本書を直接手に取ってみてください。
あるいは、SXSWに参加してみるのもいいでしょう。
未来を作りたい人たちの膨大なエネルギーを吸収すれば、自分を変えずにはいられません。そして、自分が変われば世界が変わります。
未来はひとりでつくるものではありません。
多くの人間の偶然の出会いの導きによって生まれるはずのものです。
誰かの描いた未来像が、ほかの誰かによって現実になる。こうした「創造の連鎖」を、私たちもつないでいきたいと思います。本書から皆さんが何かを手に入れ、ほかの誰かにつないでいってもらえたら、これ以上の喜びはありません。
未来はあなたの指の先にきっとあるはず。