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「ALLIANCE」人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用とは

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リンクトイン創業者が提案する「人と企業」の新しい関係とは

監訳者の篠田真貴子氏は次のように本書を解説しています。

会社と個人の間に、フラットで互恵的な信頼に基づく「パートナーシップ」の関係を築こうよ、というのが本書の主張です。それを本書では「アライアンス」と呼んでいます。

本書は三名の手により執筆されていますが、そのひとりであるリード・ホフマン氏はリンクトインの創業者であり、残りの二人もシリコンバレーで働いています。

シリコンバレーでは、会社と個人との間にパートナーシップの考え方が浸透しているそうです。

彼らは、シリコンバレーの企業が世界的な成功をおさめている真の要因はここにあると見抜きました。

会社と個人がフラットな関係?

辞めた後も信頼関係?

シリコンバレーだからでしょ

日本じゃ無理でしょ

アメリカと日本では法制や労働慣行が異なっていることは事実です。

しかしながら、

日本においても働き方改革が広がってきており、日本人の働き方も徐々にではありますが、多様化の方向に進んでいます。

転職や副業、兼業が当たり前になるのは、そんなに遠い未来の話ではないのです。

そのような環境が整いつつある今、本書を手に取ることは、あなたにもとても意味のあることだと思います。

会社と人の新しい関係を模索するなら、学べる点がいくつもあると私は思います。

こんな人にオススメ

  • ネットワークづくりに興味のある方
  • 人的資源の有効活用を試みている方
  • 新しい組織の在り方を求めている方

本書の構成について

本書は全部で8つのパートから構成されています。

  1. ネットワーク時代の新しい雇用
  2. コミットメント期間を設定しよう
  3. コミットメント期間で大切なもの
  4. 変革型コミットメント期間を導入する
  5. 社員にネットワーク情報収集力を求める
  6. ネットワーク情報収集力を育てるには
  7. 会社は「卒業生」ネットワークをつくろう
  8. 「卒業生」ネットワークを活かすには

アライアンスとは

本書の目的は、雇用を「取引」ではなく「関係」としてとらえるための枠組みを示すことにある。

雇用を「アライアンス」として考えてみましょうと著者は提唱します。

アライアンスとは、本来的には国同士の「同盟」や企業間の「提携」を指す言葉です。

その概念を企業と働く人との間の関係にあてはめてみたところに、著者のユニークネスがあります。

自立したプレーヤー同士が互いにメリットを得ようと、期間を明確に定めて結ぶ提携関係である。

アライアンスの関係において、雇用主と社員は次のようなパートナーシップを結びます。

  • 雇用主( 当社の価値向上に向けて力を貸してほしい 社員の成長と活躍を後押しする 社員のために時間と労力を投入)
  • 社員( 私の市場価値を更に向上させてほしい 会社の成長と発展に寄与する 会社のために時間と労力を投入)

ただカネと時間を交換するのではなく、互恵的な提携関係を結ぶことで、雇用主と社員がこの関係に投資でき、より大きな果実を狙うために必要なリスクを負えるようになる。

コミットメント期間

コミットメント期間とは、

特定のミッションに対する会社と社員の道義的責任を具現化したものです。

終身雇用とフリーエージェントのいいところを合わせたイメージのようなものでしょう。

  • 契約期間中は会社と社員の双方が信頼関係を築きながら、一定程度、お互いに投資できる関係を構築できます。
  • 契約期間後は、継続してもいいし、新たなステージに移るもよしなので、働き手は柔軟性を維持でき、会社も社員も急速に変化する世界に適応が可能となります。

コミットメント期間の底に流れているのは、

「ミッションを期限内に成し遂げることに専念し、そこに個人の信用をかけている」という考え方だ。

双方が約束を守ることを繰り返すことで、関係は深まり、信用は積み重なっていきます。

コミットメント期間を働く場面に導入することで、働き方は次のような再解釈が可能となります。

働くとは、いくつものコミットメント期間の積み重ねである

このような働き方を提示するならば、起業家タイプの人材やトップレベルの人材も惹きつけることができるはずです。

魅力的なコミットメント期間を設計することができれば、彼らのような人材がこだわる「個人としてのブランド力」を高める具体的な道筋を示すこともできるでしょう。

自社にいる間も他社で働くことになっても通用するような個人ブランドだ。

  • 特定のミッションを統括する
  • 実際のスキルを習得する
  • 新たな関係を構築する

このような具体的な内容を「コミットメント期間」ではっきり見せることが可能となるのです。

イニシアチブを取る

アライアンスの視点に立った雇用関係は、ある意味「力のある者同士の雇用関係」であると言えなくもありません。

雇用とは、雇用される価値があって当然に成立するものです。

けれども、

必要がなくなれば去らなくてはならないと、簡単に言いきれるほど、世界は強者の集まりではないはずです。

しかしながら、

あなたを取り巻く環境は、これからますます個の力がクローズアップしていきます。

コミットメント期間の更新のイニチアチブをあなた自身が握らなければならないのです。

価値を意識する時代にあなたは生きている。

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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