最強のチームは誰でも作ることができる?!
科学的なアプローチで生産性向上につながるチーム編成を指導される人事戦略デザイナーの山極毅氏は、本書を通じて、誰もが最強のチームをつくることができる方法を提案しています。
そして、独自のチームづくりの理論を組み立てて、誰でも「最強のチーム」がつくれる方法を確立したのです。
著者の言う「最強のチーム」とは、さまざまな個性が集まり、お互いの弱みを補いあいながら、強みを発揮するチームを指します。
私は「最強のチーム」とは、一人一人が得意技を駆使しながら、協力し合って「最大の成果」という山頂を目指しているチームだと考えます。
強みを認め合って活かすことができるのであれば、そのチームはおそらく最強のチームと変わっていくのでしょう。
- チームで成果を出したい人
- 成果を求められている管理職
- チームの役に立ちたいと思う方
本書の構成について
本書は、全6章から構成されています。
- 「年功序列」に戻せば、日本の生産性はアップする!?
- 最強のチームをつくるコツは異なる個性を組み合わせること
- 生産性をアップする最も重要なステップが「自分を知る」こと
- 相手を知れば「変わってほしい」と思われなくなる
- 「最強のチーム」にリーダーシップはいらない
- 「ワークスキル」を伸ばして負けないチームをつくる
最強のチームの作り方
最強のチームとは、生産性の最大化を目指し、それを実現していく組織です。
生産性を高めるためには、
一人一人のメンバーが自身の思考と行動の傾向を知ることが不可欠となります。
すなわち、ありのままの自分を知ることが最も大事であるといえるのです。
自分の強みを知ることで、どのような働き方が得意であるのかが認識できます。
働く上での自身の「ワークスキル」が理解できるのです。
これが得意。あれが不得意。
ワークスキルは全部で14個
- 決断力
- 実行力
- 指導力
- 先見力
- 独創力
- 概念化力
- 判断力
- 直感力
- 育成力
- 調整力
- 観察力
- 協調力
- 計画力
- 忍耐力
その上で、
個々の「ワークスキル」をチーム内でシェアしていきます。
組織の脆弱性を補完的に補強するのです。
それぞれが得意分野に集中することにより、組織は「最強のチーム」となることでしょう。
一人一人が持つ「ワークスキル」を極めていくと、チーム全体がそれぞれの得意分野でプロフェッショナルになります。私は、これが「最強のチーム」の理想形だと考えています。
我々はなぜチームで働くのか?
素朴で根源的なこの問いの答えが、「最強のチーム」を目指すためであるとは言えないでしょうか。
弱みは他の人が補ってくれる
ひとりで戦うことの限界をチームは教えてくれるに違いありません。
集まること(チームであること)の意味をあらためて思い出させてくれる内容でした。ぜひ一度手にとってみてください。