どんどん転職した人がすべて手にできる時代へ
リンクトイン日本代表の村上臣氏は言います。
そんな新時代には、「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが、我慢の必要ない「望み通りのキャリア」を手にすることができる。
著者の伝えたいメッセージは簡潔に言うと次の通りとなります。
我慢しながら働く時代はもう終わった
実力のない人間が、自由に希望通りの仕事に就けるほど、世の中は「進歩」していません。
しかしながら、
可能性のある働き手にとっては、働くことにまつわる制約が劇的に少なくなった時代にあなたは生きています。
ひとつの企業があなたを一生守ることはもはやありえません。
あなたを守るも活かすも、あなた自身なのです。
- 転職を考えている方
- 現在の働き方を見つめ直したい方
- 人事部
本書の構成について
本書は全部で7章から構成されています。
- 望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは?
- 自己を知る
- 自己を高める
- 業界を見極める
- 会社を見極める
- 広くゆるいつながりをつくる
- 転職を考えることは人生を考えること
転職「2.0」とは
本書では、このアップデートした転職の価値観を、従来型の「転職1.0」に対する「転職2.0」と位置づけています。
転職の目的は転職自体であってはなりません。上位の目的は「自分株式会社の時価総額の最大化」であり、転職はその手段と捉え直すべきだというのが、転職2.0の軸になります。
転職1.0と転職2.0の到達点の違いとは
我慢しない働き方を実現するだけでなく、市場でのキャリアアップを目指している人は、今の会社で達成したい目標が明確です。
転職ありきでキャリアを考える時代に
今は、「会社にしがみつこうとする個人」と「会社と対等の関係であろうとする個人」とが混在する過渡期にあると思います。
企業にとって不可欠な人材とは言うまでもなく、後者になります。
ゆえに、会社は対等の関係であろうとする個人にとって魅力的な会社でなければならないのでしょう。
そこには、いい意味の労使の緊張感が存在するはずです。
働く個人の意識が変われば、職場環境それ自体もおのずと変わっていきます。
「転職2.0」が当たり前の社会は「職場環境2.0」を企業に求めていくことでしょう。
我慢しない働き方を認める会社こそが「いい会社」であり、業績の高い会社でもあるという常識が定着していくのです。