人生100年時代のサバイバル仕事術とは
株式会社ココナラ代表の南章行氏は言います。
この本の役割は、「正解なき世界を生き延びる方法」を皆さんと一緒に考えることだ。
もう少し詳しく言うならば、
キャリアを考えるビジネスパーソンに役立つトピックスを絞り、また、忙しくて時間がない人にもさらっと読んでもらえるよう、シンプルにまとめていくつもりだ。
人生100年時代においては、大学を卒業して企業で働くと仮定した場合、おそらく50年余りをいくつかの会社で勤務することになります。
キャリア形成や人生設計を考えたときに、あなたの胸には常に期待と不安が渦巻いていることでしょう。あなたが20代であるならば尚更です。
僕は本書を、あなたが自分らしく、力強く、ときにしなやかに生きぬくために、どう考えて、どう判断していくかを、あなたと一緒に考える本にしたいと思っている。
これからの時代を生き延びるヒントを本書の中で探してみませんか?
- 就活生
- 悩める20・30代
- 転職を考えている中高年
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています。
- 人生100年時代、確実に変化すること
- 成長は意思決定の数に比例する
- セルフリーダーシップで動き続ける
- 自分のストーリーで生きていく
自分の人生やキャリアを考える上で押さえるべきこと
そのためには、まずは次の2つのことを押える必要があります。
- 確実に変わること
- 自分に影響がある変化
この2つを押えるためには、次の2つの実行が不可欠となります。
- すでにわかっている事実を押える
- 厳密に考えるまでもない、ざっくりと予測がつく「当たり前の未来図」を念頭に置いて自分の今後を考える
この二つを実行したうえで、自分の人生やキャリアについて考えてみる。これだけでずいぶんと意思決定がしやすくなる。
事実を押えるというのは、それほど難しくない行為です。しかしながら、それがあなた自身に有益となるか否かはあなた次第となります。
ポイントとしては、
事実を押えるとはつまり、情報を「自分ごと」として考え、咀嚼し、それに対応することだ。
80歳になるまで働くための「個人の力」の三大要素とは
長く働くことが当たり前のように要請される時代にあなたは生きています。
そのためには、会社も上司も国も、あてにはできません。
自分で生き延びるしか手はないのです。
ゆえに、
個人の力を磨くことが重要となります。
個人の力は次の三大要素から構成されています。
三大要素
- スキル(複数のスキルを持ち、新たなスキルを獲得し続けること)
- 自分の価値観を持つこと(個人のスキルと価値観は、どんな仕事にも応用が効く)
- セルフリーダーシップ(目標を決めるのも、実行して達成するのも、それを評価するのも自分)
個人の力=スキル+自分の価値観+セルフリーダーシップ
働く理由
働く理由は2つあると著者は次のように定義します。
- 自己実現
- 社会実現
自己実現とは、
ビジネスパーソンとして「どうありたいか」、働くことで「何を達成したいのか」。
社会実現とは、
仕事を通じて「自分という人間」が世の中に何を実現したいのか。
だからこれからの人生100年時代、働く理由は「自己実現」にとどまらず、「社会実現」を伴うものへと変わっていくよう、僕は願っている。
単純に仕事のキャリアだけを考えてそれで完結といった時代は、もう終わったのかもしれません。
世界は不透明で、まるっきり誰にも予測がつきません。
もっと大きい視点でストーリーを生きる力を蓄える時代がやってきた。
だからこそ、セルフリーダーシップが不可欠となるのです。
どのようなストーリーにするのかは、自分のことだから、自分で決めれば(決めて)いいはずです。
正解のない人生100年時代に、僕たちは自分のストーリーで生きていこう。