世界中をフラフラしながら、もうすぐ実現しそうな未来にあなたもワクワクしてみませんか?
著者の尾原和啓氏は、京大大学院を卒業の後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを筆頭に全部で12回の転職経験を持つビジネスマンです。
現在IT批評家としても活躍されている真のプロフェッショナルです。
本書のタイトルである「どこでも誰とでも働ける」には、2つの意味が込められています。
- どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になる
- 世界中のどこでも、好きな場所にいながら、気の合う人と巡り会って働ける
著者は主張します。
現実味のない話に聞こえるでしょうか。しかし、「どこでも誰とでも働ける」ことを目指すのは決して「理想論」ではなく、激動する時代をサバイブするための、もっとも「現実的」な方法なのだ、というのが本書の大きなメッセージです。
「自分のような働き方をする人は世界中で増え続けている」と、尾原さんは言います。
なぜなら、
世界では、これまでの働き方を根底から変えようとしている「大きな変化」が起こっているからです。
「大きな変化」は3つあります。
- 社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
- これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる
- 会社と個人の関係が根底から変わる
大きな変化にリアリティーがないのは、あなたが日本に住んで働いていあるからにほかなりません。
日本は変化に対して2つの「特別な壁」で守られていると著者は指摘します。
- 島国という距離の壁
- 日本語の壁
1についてはインターネットによって、
2についてはAIの進歩によって、
今や壁は崩され始めているのです。その勢いは加速度を増しています。
もはや、他人ごとではありません。
「どこでも誰とでも働ける」は、みなさんにこうした大きな変化を乗りこなせる人になっていただくための本、と言うこともできるでしょう。
「大変化」を上手に乗りこなすためのポイントに沿って、本書は3つの章立てから構成されています。
- 第一章 どこでも誰とでも働ける仕事術
- 第二章 人生100年時代の転職哲学
- 第三章 AI時代に通用する働き方のヒント
働く場所も、仲間も、取引先も、そのどれもが自分で選べるようになるためのエッセンスがここには詰まっています。
- 働き方をアップデートしたい方
- 転職して自分の実力を試してみたい方
- 仕事観を再構築したい方
大きな3つの変化とをより具体的に言うと
社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
世界のインターネット化の広がりと深まりはもはや誰にも止めることができません。
個人の働き方は、多くの人や企業と対等(フラット)の関係でつながり(リンク)、知識や成果を分け合う(シェア)形に進むことになるでしょう。
このような働き方に適合できない人は、より刺激的な仕事から遠ざかってしまうと言わざるを得ません。
著者のオススメ
これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる
著者が言うプロフェッショナルとは、医師や弁護士に代表される伝統的な職種だけを指しているわけではありません。
自分で自分を律して成果を出し、それを相手にしっかり説明して、相手がそれを評価してくれること。この3つをおこなうことができれば、どんな職種であれ「プロ」と名乗ることができます。
信用されるプロフェッショナルになれば、「どこでも誰とでも働ける」が、より現実味を増していくのです。
本文中にプロフェッショナルの語源についての記述があります。「プロフェッショナルの語源は、自分が何者であるか、何ができて何ができないかを、自分の責任で「プロフェス(公言)」することです。」SNSの利用によって、プロフェスの機会が飛躍的に増加しました。
会社と個人の関係が根底から変わる
働く人たちの中でプロフェッショナルの割合が高まることによって、会社と個人との関係性は変化せざるを得ないのでしょう。
いままでの正社員を前提とした終身雇用的な関係から、フラットにつながりながら、利益をシェアする関係が主流になるでしょう。
変化し続けることを何よりも個人が求められる時代に突入したと言えます。
著者のオススメ
人生100年時代を生き抜くために
人の寿命は年々延びていますが、このことは働かなければならない期間の延長も意味しています。
現在、企業の寿命は人の一生に比較すると格段に短命です。
終身雇用を企業は維持できない時代であると言えます。
ということは、
必然的に転職の回数が増えることとなります。
その時に、なによりもあなたにとって必要なのは、
「どこでも誰とでも働ける」力(パワー)であることは言うまでもありません。
充実した働き方を実現するためのヒントが満載です。ぜひ手に取ってご覧ください。