日本の常識は世界の非常識!
谷本真由美氏は言います。
本書の目的は、「働くこと」に対する日本の皆さんの悩みは「外部環境の変化」によるものであり、決して「自分に問題がある」つまり自分自身が悪いわけではないこと、そして、激変する世界情勢の中で、食べていくために、何をするべきか、を浮き彫りにすることです。
ご自身の経験から、人生の豊かさとは何かが、働き方を通して自問自答され、その思考の過程が読む者に自分事として切実に迫ってきます。
自分の人生を本当に豊かにするには、どのように働くべきか、若い方にこそ考えてほしいと思う次第です。
- 就活生
- 若手社員
- 働き方を見直したい中高年
本書の構成について
本書は全部で5章から構成されています。
- 「働き方」に悩みまくる日本のサラリーマン
- あなたが悩むのはニッポンの「働く仕組み」がおかしいから
- 働き方の激変はグローバルな潮流
- 生き残りたければ「自分商店」を目指せ!
- 来たるべき時代に備えよ
生き残るための仕事を選ぶためのノウハウとは
グローバル化が加速する現在、あなたが今後も生き残っていくためには、以下のポイントを押さえながら仕事の見直し(転職)を図る必要が出てきています。
今後伸びていく仕事とは
- 数値やデータを扱う仕事
- IT関連の仕事
- 医療関連の専門職
自動化されない仕事とは
- 企画や執筆など高度な創造性が必要な仕事
- 複雑な判断が必要な仕事
- ルーティン化できない仕事
- 臨機応変な対応が必要な仕事
- 高度なコミュニケーションが要求される仕事
グローバル、もしくはローカルな市場で評価される技能やノウハウとは
- 国や言語に関係なく世界中どこでも需要がある仕事
- 海外に外注することが不可能な仕事
自分にしかできない仕事とは
- 他人がコピーできないノウハウ
- 自分らしさを発揮できる仕事
コロナ禍でのリスク評価とは
- 感染リスクが低い仕事
- 感染症などのリスクに左右されない仕事
たとえば、アメリカでは次のような仕事の人気が高いです。
- データサイエンティスト
- 統計専門家
- 大学教員
- 機能訓練士
- 遺伝専門医
- 医療サービス管理者
- ITセキュリティアナリスト
- 数学者
- オペレーションズリサーチアナリスト
- アクチュアリー
自分商店化のすすめ
これからますます、組織に依存するのではなく、スキルを売りにする個人が、自分の都合に合わせて、様々な組織を渡り歩いて働く形態が増加していくことでしょう。
いつ解雇されるかわからない、転職が当たり前の世界にあって、メンバーが常に入れ替わる職場が珍しくなくなってくるのです。
そのような職場では、自身の腕一本だけが唯一の頼りであるはずです。
個人の「自分商店化」はあなたにとっても他人事ではありません。
働く各人が、自分を小さなお店とみなして、その都度、お客様(雇用主やクライアント)に自らのノウハウや技能を売って歩く時代がすでに始まろうとしています。
現在は日本もグローバル化により、産業構造が変化しつつあるので、それにより、日本の雇用体系も大きく変化していく可能性が高くなっています。それに合わせて、働く個々人が、自分商店としての心構えを持つ必要があるのです。