会社や業界が変わってもすぐに活躍できる人の104のスキルとは
経営支援・人材育成を専門とする実践重視のコンサルティング会社であるHRインスティテュートに勤務する本書の執筆陣は次のようなバックグラウンドを持ちます。
そして何を隠そう、巻末の経歴にもあるとおり、本書執筆に携わったチーム全員が転職経験者である。
経験から培ったノウハウがこれでもかと詰め込まれている1冊が本書なのです。
本書を読めば、全員転職時代を生き抜くスキルをほぼ全て網羅できる。自信を持ってそう断言できる。
本書では、「どこでも、いつでも必要とされる人材になるために必要なスキルや考え方」が解説されています。
誰もが転職する可能性がある時代にあなたは生きています。
今すぐ、転職するかどうかは別として、来るべき時に備えておくために、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
- 転職を実際に考えている方
- ステップアップを目論む方
- 現在の仕事に満足していない方
本書の構成について
本書は、全部で8章から構成されています。
- 戦略思考編(柔軟性こそが最大の武器である)
- コミュニケーション編(どこでも誰とでも繋がれる「人間力」を磨く)
- 目標設定編(「人が共感する」目標を設定せよ)
- 分析編(「人間だからできる」分析力を研ぎ澄ます)
- 時間管理編(最短の時間で最高の成果を手に入れる)
- メンタル編(「一緒に働きたい」と思われるマインドを磨く
- リーダーシップ/チームビルディング編(「どこでも、誰とでも」成果を生み出せる)
- ライフハック編(「小さな準備」が大きな成果の差を生む)
「どこでも通用する自分」になるためのビジネススキルを8つのグループにカテゴリー化し、それらが各章を構成しています。
- 戦略思考
- コミュニケーション
- 目標設定
- 分析
- 時間管理
- メンタル
- リーダーシップ/チームビルディング
- ライフハック
日々、コンサルタントとして現場で接している中で集めた、知っておくべきスキルや考え方を網羅している。
戦略とは何か
ポータブルスキルのなかで最重要のひとつであるのが、戦略的思考です。
職場で聞いたことがない人はいないと思われる「戦略」という言葉の意味をあらためて問われたならば、あなたはどう答えますか?
「戦わずに勝つ」とは「最小限の資本(リソース)で最大の効果を得る」ということであり、これが「戦略的」という言葉の本質だ。
とにかく時間を投下し、力任せに成果をあげる昭和平成スタイルが、時代の流れの中でもはや求められていないことは誰の目にも明らかなはずです。
時間をかけずにいかに成果を上げることができるのか。
生産性の向上と戦略的に仕事を行うことは切っても切れない関係にあるのです。
究極のポータブルスキルとは
究極のポータブルスキルについて本書ではこう書かれています。
いわゆる人のため、人々のために協調して働けるエモーショナルな人間性こそ、これからの時代に求められる究極のポータブルスキルではないか。
ポータブルスキルとは、特定の職場において通用するスキルではなく、どのような場所でも、誰と働いたとしても、有効性を発揮するスキルであるはずです。
すなわち、
社会全体が必要とするものでなくてはならないのです。
「社会」とは言うまでもなく多くの人々から構成されています。
人のために働く人を社会は待望しています。
そのような人が活躍できる社会こそが健全な社会なのでしょう。
「感情の生き物」である「人」に働きかけるためには、当然、エモーショナルなアプローチが不可欠です。
おそらく、
それは「人」にしかできない能力なのでしょう。
周囲と信頼関係を築き、感情を伴いながら、論理的に人に働きかける。これは不変のスキルといえる。
もう一度言います。
人のために協調して働けるエモーショナルな人間性
あなたに求められているスキルはこの「人間性」に他ならないのです。