今すぐにできる防止対策50選を活用しよう!
リモートワークが広がりつつある現在、新人が気軽に上司や先輩に質問ができる環境が成立しにくくなっています。
藤井美保代氏は言います。
本書では、そういった環境の変化も視野に入れ、「人間はミスをする」という前提に立って、対策法を具体的にお伝えしています。
ミスは誰にでも起きます。
ミスを恐れる必要はまったくありませんが、その逆に軽視することも間違っています。
「ミスをする自分はダメな人間」と全否定するのではなく、「それはどんなミスで、なぜ起きて、どうすれば同じミスを繰り返さなくても済むのか?」を考え、対策することが大事です。
- 新入社員
- 若手社員
- 管理職
本書の構成について
本書は全部で7章から構成されています。
- 社会人の基本行動を見直すことによるミス防止
- ミスを招く前に「気づく力」を高めてミス防止
- 仕事の「段取り力」を高めてミス防止
- 「うっかり忘れ」をなくしてミス防止
- 顧客対応のミス防止
- コミュニケーションを取ることでミス防止
社会人の3つの基本行動
次の3つとなります。
- 場を清める(整理整頓)
- 時を守る(時間厳守)
- 挨拶を徹底する(コミュニケーション)
どれも、社会生活では当たり前のことですが、この当たり前のことができているかどうかで、仕事の質やスピードが変わってくるのです。
ミス防止は「気づく」ことから
ミスを繰り返す人とミスが減っていく人の分岐点はなんでしょうか?
展開を想像する力があるかどうか、弱いか強いかによって違ってきます。
このやり方を続けていると、いずれミスにつながるかもしれないと、予知し、認識することが大事です。
この「気づく力」を高めていくことが重要となります。
ミスの原因を見極めた上で再発防止策を講じてはじめて、同じミスが繰り返されるのを防ぐことができるのです。
段取りの習慣を身につける
ミスの多くは、段取りの不備によるところが多いです。
段取りとは、
仕事をどの順番で、どれぐらいの時間をかけて片づけていくのかを事前に決めることです。
言い換えると、
仕事の優先順位をつけて、計画を立てることとなります。
計画を立てることと並行して、仕事を効率的にマネジメントすることも意識しましょう。
つまり「自分の意思を持って仕事を進めていくこと」が段取りの肝です。
うっかり忘れはバカにできない
うっかり忘れていましたというミスはよくあります。
軽い感じでとらえられがちですが、ミスをした本人以外は案外にそのように「軽く」みてくれてはいないものです。
やるべきことをしなければ、あなたの評価は当然に下がります。
もしかするとそれだけではなく、会社の信用を傷つける深刻な事態に発展するかもしれないのです。
小さな信頼を積み重ねていくことで、あなたという人間の信頼が築かれていきます。
真剣に取り組んできたのならば、うっかり忘れてましたなどと、軽々しく口にできないはずです。
見える化を徹底しよう
新人がまず取り組むべき見える化は次の2つです。
- 道具の見える化
- 業務の見える化
道具の見える化
道具とは、書類、PCデータ、備品などがあげられます。
これらを必要なタイミングですぐに取り出せるように見える化しておきましょう。
業務の見える化
仕事を効率よくマネジメントするために、
自分の担当業務や関連するTODOリスト、仕事のスケジュールなどを書き出して、目に見える状態にしておきましょう。