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会社はあなたを助けてはくれない!
井上智介氏は言います。
産業医として、たくさんの会社を見てきた私だからこそお伝えしますが、会社はあなたを助けてはくれません。
本書では、著者が普段の診療などの現場で、従業員や患者さんに伝えてきた「会社を辞める不安や葛藤を解消する実践的な心構えや方法」が解説されています。
あなたがどんな会社にいても、自分を助けられるのは自分しかいません。
こんな人にオススメ
- 悩める会社員
- 人事部門
- マネージャー
本書の構成について
本書は全部で6章から構成されています。
- あなたが苦しいのは「もう限界」まで頑張っているから
- 「心の危険なサインだ」と思ったときの対処法
- 「体の危険サインだ」と思ったときの対処法
- 「でも辞められない」思い込みから解放された人たちへ
- 「もう頑張れない」人の休み方
- 「この会社ムリだからやめる!」ときに知っておきたいこと
次々と仕事を頼まれ泣きたくなったら
このようなときのベストの解決法は、
周りにSOSを出すことです。
いちばん手っ取り早くて負担が少ないのは、メールです。
SOSを出すときは、遠慮や出し惜しみを避け、「自分の限界が来ている」ことをストレートに伝えましょう。
家に帰るとぐったりと座り込むのならば
こうした人たちは、「ヘトヘト=労働過多」がデフォルトになっていると考えられます。
まずは、会社の親しい先輩や同僚に、今の状況を率直に話してみましょう。
休みたいが言い出せないのであれば
まずは産業医に相談するか、病院に行きましょう。
自宅から一番近いところが、結果として最良の選択である場合が多いです。
休まないといけないときは、休まないといけないのです。
休職中の生活
- ステップ1: とにかくダラダラ休む
- ステップ2: 働くための準備をする活動期
まずは、頭をしっかりと休めることです。
頭が十分に休まってくると、体内時計も調子を取り戻し、本来のリズムに整っていきます。
次は、ある程度、会社に行くことを想定したリハビリを徐々に行っていきましょう。
- 生活のリズムの調整
- 体力の回復
- 思考力と集中力を鍛える
大切な人が、「私の会社ムリ」と言っていたら
次のポイントをきちんと理解し接しましょう。
- しっかり話を聞いた上で、「いつでも話していいからね」と伝えましょう
- 「自分がそばにいるよ」「否定的なことを言ってもいいからね」と伝えることが重要です
- 「何かあったらいつでも言って。食べたいものでもいいし、やりたいことでもいいし、力になるよ」と伝える
- いきなり答えを出すのではなく、ゆっくりと、長期的に向き合いながら、悩んでいる人の感性を何より尊重する
「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?
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