まずは自己肯定感を高めることから就活を始めましょう!
武蔵野学院大学客員教授の吉井伯榮氏は言います。
本書では、私が学生たちに教えてきたノウハウを、物語形式でみなさんにお伝えします。登場人物である先生と学生が交互に語る形式で、私がゼミでおこなっている実際のエピソードをご紹介します。
物語形式が採用されているには2つの理由があります。
- 学生たちが2年間(3・4年生)どういう流れでコミュニケーションを体得していくかを追体験してほしいから
- 物語を追体験してもらう形が、コミュニケーションに対する理解を深める方法としてあっていると考えたから
全体の内容としては、コミュニケーションという大きなテーマを据えたうえで、自己分析から始まり、自己紹介、グループワーク、志望する企業の選び方、エントリーシートの書き方、面接テクニック、企業説明会に参加する際の振る舞いにいたるまで、私が実際に教えてきた、一流企業内定メソッドを網羅しております。
著者は言います。
就活で一番大切なのは、自分がどんな人間かを知ることです。
本書を通じて、自分自身と正面から向き合う機会を持ち、メソッドを身に着けてみませんか?
- 就活を始めようと思っている方
- 自己分析がいまいち残念な方
- 面接試験が突破できない方
本書の構成について
本書は全部で8章から構成されています。
- 学生脳から社会人脳に切り替える
- ブレない自己分析と自己紹介を作る
- ビジネスコミュニケーションを磨く
- グループワークは最初の3秒が肝心
- 志望企業は12社に絞り込め
- エントリーシートに文才はいらない
- 頭のいい奴らに勝つ面接術
- 最終面接の極意
脳を切り替える
学生脳から社会人脳へ切り替えるとは、世の中の仕組みを知ることに他なりません。
仕組みを知る上でのポイントは、
世の中は3つの要素でできているという認識を持つことです。
その3つとは、ハード・ソフト・ムーブとなります。
パソコン作業ならば
- ハードは、パソコン
- ソフトは、基本ソフト
- ムーブは、人間
人間ならば
- ハードは、体
- ソフトは、頭の良さ、ソーシャルスキルなど
- ムーブは、行動すること
ラーメン店ならば
- ハードは、店
- ソフトは、ラーメン
- ムーブは、店員のサービス
まずは世の中の仕組みを知らないと就活には勝てないんだってさ。「ハード」と「ソフト」と「ムーブ」、この3つの視点で物事を眺めると、長所と短所の分析ができるらしい。
希望する企業をこの3要素から分析してみれば、その全体像が徐々に理解できてくることでしょう。
自己紹介の特効薬
自己紹介は次のポイントを網羅し、この順番で内容を組み立てておけば、ほぼ完璧です。
どのような漢字やひらがなから構成されているかを説明
勝つための面接術
集団面接の場合のポイントは次の3つとなります。
- どんな質問にもコミットして15秒程度で答える
- 質問に対して明確に言い切る
- 正直かつ素直に答える
みなさん話しすぎです。集団面接にかけられる時間は、1組10分程度。みなさんに与えられた時間は15秒程度と心得ましょう。
集団面接の目的は、候補者の数を減らすことにあります。
したがって、周りが見えない、自分勝手だという印象をもたれてしまうと、かなり不利になります。
個人面接の場合は、
15秒程度が、もう少し伸びて、ある程度じっくりと話ができる余裕がある点が異なります。
それ以外のポイントは基本的に変わりません。
試験当日の心構え
- 当日の朝刊は忘れずにチェック
- 身だしなみの確認
- エントリーシートの最終確認
- 会場へは10~15分前に到着するように
いずれにしても、「確認」ができる時間的・心理的余裕を当日は意識的につくりましょう。