昨年とはやはり何かが違っている
コロナ禍の影響が現在も続いていますが、昨年のオンライン就活元年からの2年目となる2021年の採用活動は、3月1日からほぼ1ヶ月が経とうとしています。
オンライン化の加速により、マイナビやリクナビといった大手採用サイトの利用はまだまだ主力ではありますが、選択肢の数が飛躍的に増加した現在、さまざまな就活の形がそこかしこに見られます。
当社は大手採用サイトを中心に展開しておりますが、「昨年との違い」にいささか戸惑っています。
昨年と比較した場合の採用担当の実感=リアルについて、以下に述べます。
ご参考になれば、幸いです。
変化のポイント
変化は数え上げればキリがありませんが、特に変わったと思われる点は次の4点であると思います。
- 異常にペースの速い企業が増加中
- 学生がとにかくオンライン面接慣れしている
- 二次面接・最終面接は対面式の面接を希望する学生が非常に多い
- 一般事務職の募集は極端に少なくなってきている
異常にペースの速い企業が増加中
業界や職種によっては、当たり前と言えるかもしれませんが、3月中旬で役員面接という学生が少なからずいました。
これまでの傾向であれば、当社を希望する学生が訪れている他社の選考ペースは、こちらと似たり寄ったりであったはずが、今年は全く様相が異なります。
恐ろしいほどのスピード決着を目論んでいるようです。
早期に内定を出せば、このような状況かから学生サイドも承諾を即決するとの算段があるのでしょうか。
学生がとにかくオンライン面接慣れしている
びっくりするぐらいに淀みなく面接の受け答えが総じて皆さん上手いです。
理由はもちろんいくつかあるのでしょう。
オンライン授業などを通じて習熟しているからかもしれません。
自宅でリラックスしているからかもしれません。
もしかすると、カンニングペーパーが用意されているのからかもしれません。
そのような点を割り引いたとしても、しゃべりは達者のひとこと。
オンラインでのコミュニケーションに若者は圧倒的な適応力を発揮しています。
誰もが合否の水準を悠々と超えてくるので、判定が悩ましいです。
二次面接・最終面接は対面式の面接を希望する学生が非常に多い
オンライン上で選考の全てを済まそうとする企業も一定程度出てきています。
しかしながら、学生の本音は、事務所での対面式の面接が全くないことを希望はしていないようです。
事務所の雰囲気を感じたり、人事や役員、先輩社員と直接会って話をすることで、最終的な判断を下したいという、極めて合理的な理由を彼らは持っています。
とてもよくわかるので、適切な感染対策を前提としますが、できる限り機会を設けたいと考えています。
一般事務職の募集は極端に少なくなってきている
業績の悪化や今後の経済環境の不透明感から、人件費抑制の一環として、一般事務職の募集は極端に減っているようです。
以前より、当社では早い時期から一般事務職の選考を実施してきました。
今年の参加人数の数はオンラインということもありますが、当社規模の企業レベルで考えた場合に尋常じゃない数字となっています。
男女問わず、一般事務職の希望者はますます増えてきているのでしょうか。
大変な激戦となっています。
とにかく遅れずに対応する
現実の変化に、採用担当として、とにかくキャッチアップするしかありません。
変化には、大きな変化もあれば、微小な変化もあります。
闇雲に世の中のトレンドに追従する必要はありません。
現実は現実としてフラットに接していきたいです。
そうすることが、自社にとっても学生にとっても適切であると考えています。