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「機械脳の時代」データサイエンスは仕事をどう変えるのか

2020 5/15
Contents

ビジネスと企業における人と機械の役割が変わりつつある時代の教科書

日本データサイエンス研究所代表の加藤エルテス聡志氏は言います。

本書では、データ競争時代の本質を見据えたうえでの、経営戦略、事業戦略、データ戦略を三位一体で捉えたストーリーを提供したいと思っています。

筆者は、ビジネスとデータサイエンスの両方を扱い、多数のプロジェクトでその架け橋となる最前線に立ってきました。

現代は、アルゴリズムの高度化により、機械自身が学習(機械学習)を重ね、人がもはや解釈不能な自己プログラム化手法が使われるようになってきています。

機械学習という手法により実現する「考えること」を機械が代替するようになるという変化が、社会にどのような変化をもたらし、そのような時代をあなたが生き抜くための実行可能な方法が本書では解説されています。

こんな人にオススメ

  • 統計学、コンピューターサイエンスの活用に直接的な責任をもっている方
  • システムの導入や運用を担当している方
  • ビジネスサイドで売上・利益への貢献を直接求められている方




本書の構成について

本書は全部で8つのパートから構成されています。

  1. 機械脳の時代
  2. 機械脳の解剖学
  3. 可視化する機械脳
  4. 分類する機械脳
  5. 予測する機械脳
  6. 機械脳の設計レシピ
  7. 機械脳を可能にする組織の作り方
  8. 機械脳の時代に普通の人はどう生きるべきか

ケーススタディとして、本田技研工業、ペイパル、ヒューレット・パッカードなどが取り上げられています。




機械脳の時代

「考えること」は人間の特権であり、ある種の聖域でありました。

しかしながら、現在、「考えること」そのものを機械が代替えするような時代をあなたは生きています。

機械脳が出した答えにより、生活の多くの場面で恩恵を受けている時代を生きています。

人類が初めて経験する、「知能」の担い手が機械と人の間を行き来する変化は、会社の競争戦略はもちろんのこと、生産活動における人の役割と価値、働き方のスタイル、教育制度、法制度や国の競争戦略、そして人々の根本的な価値観まで、不可逆で大きな影響をもたらします。

単に、機械学習の技術的側面をみているだけでは不十分であると著者は警鐘を鳴らします。

「考える」という根本的な作業分野において、人と機械の役割分担に地殻変動が起きている「機械脳の時代」がやってきているとの認識が、企業にとっても個人にとっても重要であると説きます。

機械脳ができるたった3つのこと

機械脳が行っている処理は単純化すると、次の3種類となります。

  1. 可視化する
  2. 分類する
  3. 予測する

一見魔法のような機械脳の働きも、この3つの組み合わせでしかないのです。

可視化する

人間が感覚的に把握できる形式に、データを加工・翻訳する機能

分類する

同じ性質を持つものと、そうでないものを区別する機能

予測する

過去の出来事から、将来どうなる可能性が高いか推計する機能

機械脳を作るABCDEフレームワーク

機械脳を作るときに具体的に考える必要がある項目の頭文字をとってABCDEフレームワークと著者は名付けます。

  • A=Aim(目的)
  • B=Brain(機械脳の種類)
  • C=Coding/Construction(プログラミング作業・実装)
  • D=Date(データ選定と種類)
  • E=Execution(実行)

A=Aim(目的)

この機械脳が何を達成すれば、目的を達成したといえるか

B=Brain(機械脳の種類)

この機械脳は、どのようなアルゴリズムを用いているのか

C=Coding/Construction(プログラミング作業・実装)

この機械脳のプログラムやサーバー構成は、どうなっているのか

D=Date(データ選定と種類)

この機械脳はどのようなデータを学習して判断を行うのか

E=Execution(実行)

この機械脳を実行に移す際の組織プロセス、オペレーション方法はどのようなものか

機械脳の設計・製造プロセスは、薪割りのように上から下へ一気に決まっていくものではなく、非常に有機的な取り組みなのです。

人と機械の仕事の境界線のゆらぎ

技術が進歩することにより、人が行う仕事と機械に代替えされる仕事の境界線は揺らぎます。

これまで、どれほどの技術革新があっても、職業の変化はありましたが、人間の仕事そのものがなくなった過去を人類は持ちません。

技術にはその時々で必ず限界があります。

複雑性の高い機械脳を扱うには、目的を決定する人間の意思や実行に移す場合の工夫など、今まで以上に、想像力と創造力が問われる課題が多く存在しています。

したがって、

機械脳はあなたの敵ではなく、あなたを手助けする「同僚」なのです。

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