次世代ビジネスモデルを15のキーワードと50のソリューション別に全図解入りで!
本書は野村総合研究所研究員の安岡寛道氏が編者となって編纂されています。
本書では、AIと5Gが普及する時代のマーケティングのモデル(ソリューション)を、「業種別」と「機能別」に解説していく。
AIと5Gが普及していくこれからの時代には、現時点では想像もできないような新しいマーケティングのモデルが次々と生み出されることでしょう。
その中で、人々に受け入れられ、社会に定着していくものは何か。そのヒントを提供するのが本書の狙いである。
- 新しいマーケティングを模索している方
- 5Gの未来に興味がある方
- AIをビジネスに活かしたいと考えている方
本書の構成について
本書は全部で5つのパートから構成されています。
- AI X 5Gで何が変わるか?
- AI X 5G時代のキーワード
- 業種別ソリューション
- 機能別ソリューション
- デジタルマーケティング2.0の思考法
AI X 5Gで何が変わるか?
5Gの通信環境では、AIの活用がさらに促進される。
5Gを通じて各種のデータを貯めて、ビックデータ化する。
ここに、AIを導入すると、
リアルタイムに、
人、もの、金、情報、場所、空間、時間をより適切に、自動的にマッチングさせることが可能となります。
常にデータベース化され、その情報をAIから他者、他社、他地域へ紹介・横展開し、個人や事業者向けに、モノのみならず、コト(ノウハウ)のマーケットプレイスが出来上がり、都市のみならず、地域の活性化へも寄与するはずだ。
新しいマーケティングの7つの主要コンセプトとは
以前から注目されていたコンセプトも多いが、「精度」「リアルさ」などが向上し、実用化され、共創社会の実現を後押ししていくだろう。
7つの主要コンセプト
- リアルタイムマッチング
- コラボレーション/シェアリング
- IOT/セルフ化による自動化
- パーソナライズ/カスタマイゼーション
- ダイナミックな需要予測/プライシング
- MR化/ライブ化
- OMOのレコメンデーション
OMOとは、オンラインとオフラインの連携を進めて両者の境目をなくし、より良いUX(ユーザー体験)を提供するため、デジタルデータを起点として適切なチャネルを適切なタイミングで使うことである。(本文解説より)
新しいマーケティングの8つの補完コンセプトとは
主要コンセプトを補完する8つのコンセプトは次の通りです。
8つの補完コンセプト
- XaaS
- X-Tech
- スコアリング/信用価値算定
- アバター/エージェント化
- マルチデバイス化
- シームレス決済
- スマートミラー活用
- スマートシティ化
XaaSとは、情報システムの構築・運用に必要な何らかの資源(ハードウェア、回線、ソフトウェア実行環境、アプリケーションソフト、開発環境など)を、インターネットを通じてサービスとして遠隔から利用できるようにしたものであり、そのようなサービスや事業モデルのことを指す。(本文解説より)
マーケティングにおける「それでも残る課題」
技術やビジネスモデルなどがいくら進歩しても、マーケティングには「それでも残る課題」が常に存在する。
3つあります。
- 人の感情、その背景にある価値観、貧富の差など、データとして捉えにくい個人差への対応
- AI活用に関する企業側の意識や環境整備
- 個人情報・プライバシーの保護問題
デジタルマーケティング2.0が目指す先とは
マーケティングの基本とは、
売らなくても売れる状況を作り出す仕組みを作ることに他なりません。
デジタルマーケティング2.0はどうでしょうか?
つながらなくてもつながる仕組みを作ることとなります。
物理的な隔たりをなくせば、心理的な隔たりは取り払われることでしょう。
新たなつながりの数だけ、ビジネスが生まれ、社会的幸福度が増していくはずなのです。