本書に書かれているのは就活のマニュアルではなく、就活で個性を創る方法論なのです
電通のクリエイティブプランナーであるアーロン・ズー氏は言います。
本書では、広告を稼業としている者として、「根本的な自己プランニングの方法を学生に伝えたい!」そんな思いで筆を執った。
[kjk_balloon id=”1″]広告手法を使うことで、より効果的な自己アピールの仕方が実現できるのではないだろうかというスタンスから本書は書かれています。[/kjk_balloon]
本書が、加速するデジタル社会で活躍するであろう迷える学生たちの役に立ち、将来の仕事を人生の活力として貰えるきっかけになるのなら、それ以上に幸いなことはない。
- これから就活を始めようとしている学生
- アピールの仕方がいまいちわからない就活生
- 結果が思わしくない就活生
本書の構成について
本書は全部で3つのパートから構成されています。
- 通年採用の時代に知っておくべきこと
- 「ショートケーキ思考」で自分の魅力を引き出す
- 「独占インタビュー」採用側の告白
章の最後に各業界の採用担当者のインタビューも載せた。
受験型就活と広告型就活
- 受験型就活(アルバイトやサークルなどの経験(根拠)という受験勉強を経て、志望大学である業界や企業を選び、根拠を使い回しながら何社も受けていく就活のこと)
- 広告型就活( 広告ロジックを基にした就活方法で、行きたい業界や企業である消費者(ユーザー)に目星をつけ、それらの業界や企業研究を通して自分の売りである経験(根拠)や他との差別化を早々に作っていく就活のこと)
受験型就活
- 経験(アルバイト・ゼミ・インターンシップ)
- 自己分析
- 業界・企業分析
- 軸の設定
- ESの作成
- 面接
2から5のプロセスにおいて経験の使い回しをします。
広告型就活
- 業界・企業分析
- 自己分析
- 経験(アルバイト・ゼミ・インターンシップ)
- 軸の設定
- ESの作成
- 自分のキャッチコピー
- ニーズのマッチング
- 面接
もう少し詳しく言うと、
- まず業界や企業を分析し、
- 自己分析を経て、
- それに近い経験(根拠)を積み、
- それを基に就活での軸を決めて、
- ESを作成していく
- 数万や数千ものエントリーで埋もれないような自分のキャッチコピーをフラッグシップとして決め、
- その業界や企業が自分の経験から得た強みとマッチングしているか、という最終確認をしてからようやく就活開始とする
- 面接で自信をもって自分をアピールする
自分をショートケーキに例えて分析する
著者は就活生であるあなたが内定をもらえる戦略を次のように言い換えます。
ケーキ屋さんにあるケーキから自分というショートケーキを買ってもらうために必要な条件は何か?
その答えは、
- ショートケーキを選ばなくてはならない外部要因
- 他のケーキよりも美味しそうである内部要因
に加えて、
内部要因の魅力的な条件として、
- 弾力のあるスポンジ
- 新鮮な生クリーム
- 真っ赤なイチゴ
以上の5つのメソッドが不可欠となります。
弾力のあるスポンジとは
これは、根拠、すなわち、あなた自身の経験そのものです。
新鮮な生クリームとは
これはロジック(全体的な戦略)にあたります。
真っ赤なイチゴとは
これは、自分を印象付ける何か(バズワード)にあたります。
ロジック(新鮮な生クリーム)と根拠(弾力のあるスポンジ)の完成度を高められれば、面接でのクオリティーはさらに上がる。
それだけでは決め手に欠けます。
それは他の就活生との「ダイレクトな差別化」だ。
間違ってはならないのは、
広告はあくまで九割以上がロジックであり、その土台があっての一割の感性なのだ。それは就活も同じで、頑丈なロジックがあってこその印象付け。バズワードは最終的な印象付けのためのデコレーションであることを忘れないでほしい。
個の活動が今まで以上に重要視される時代にあなたは就活を行うのです。本書を利用し、より効果的にあなた自身をアピールしてみてはいかがでしょうか。