これまでの面接とは違うテクニックを知っているだけで、ライバルに圧倒的に差がつくのです
キャリアコンサルタントの瀧本博史氏は言います。
そこで本書では、オンライン面接で120%の力を出しきることができるよう、面接準備術や本番の対策などを中心に解説していきます。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響にともない、今年から多くの企業がオンラインによる選考を実施しています。
面接に関しても、オンラインでの実施が今後ますます増えていく勢いです。
面接の本質は、実際、オンラインになったからといって変わりはしないでしょう。
しかしながら、オンライン面接ならではのテクニックやノウハウは存在します。
これからは面接ならではのノウハウを身につけることが、就活でライバルとの差を広げる大事な要素となるのです。
面接テクニックの伝授ばかりでなく、自己分析のコツやエントリーシートの書き方など内容は盛りだくさんで、お得な一冊であると言えます。
- オンライン選考が苦手な就活生
- これから就活を迎える学生
- 人事担当者
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています。
- オンライン時代の「就活」戦略
- オンライン面接にはツボがある
- 自分の強みを最大限に活かす「自己分析」のコツ
- 内定請負人が教える一発逆転の「エントリーシート」の書き方
学生が感じるオンライン選考のメリット・デメリット
これから加速していくオンライン選考のメリット・デメリットの代表的なものを以下にピックアップします。
- 地方在住の場合、交通費負担がなく、参加しやすい
- 周りの目を気にしないで参加できる
- チャットだと質問しやすい
- 録画配信型の場合、スキマ時間を利用できる
- 自宅からの参加なのでリラックスできる
- 帰省していても選考に参加できる
- 対面よりも雰囲気がつかみづらい
- 最終面接の場合、不安が先に立ってしまう
- 通信環境によって伝わり方が違ってくる
- 自宅が拠点の場合、親に就活の状況を知られて煩わしい
- 企業の担当者の声が小さかったり、資料の画質が悪い場合がある
- 選考の全てがオンライン上で行われることの不安がぬぐえない
カメラ目線の使い方が合否の分かれ目
オンライン就活の必勝法は、ズバリ「カメラ目線の使い分け」です。
対面における全身アピールが難しいのですから、自分を「魅せる」には、自身の目線だけが頼りであると言っても過言ではないでしょう。
そのためには、日ごろから目線のエクササイズを行っておきましょう。
- WEBカメラは自分の目線の高さと合わせるか、少し上から自分を映すように調整しておく
- WEBカメラの少し下にカメラ位置を示す小さなシールを貼って目印にする
- 力を入れて話したいところは顔がこわばらないように気をつけて、シールより少し下の位置に目線を移してからWEBカメラへと目線を移し、言葉だけでなく目でも訴えられるようにする
オンライン面接だからこその6つの新ルール
次の6つとなります。
- 最初のあいさつが面接の明暗をわける
- たどたどしくてもしっかり自分を伝える
- 状況説明はコンパクトにする
- いつもよりゆっくり「間」を空けて話す
- 自分の手の位置を気をつける
- 令和の就活は「自分らしさ」が求められている
最初のあいさつが面接の明暗をわける
ノックしての入室ではないので、つながった瞬間の先制パンチが効きます。
元気よく、応募者の方から挨拶をするのです。
たどたどしくてもしっかり自分を伝える
現在のところ、応募者の不慣れを考慮して、対面の時よりも長めに面接時間を取っている企業が少なくありません。
時間を意識することは大事ですが、言い残しのないようにしっかりと伝え切りましょう。
状況説明はコンパクトにする
オンライン面接は単調になりやすく、集中力が途切れがちとなります。
だから、言いたいことをコンパクトにまとめて伝えましょう。
特に自己PRは、絶対にダラダラと長くならないことが大事です。
言い切ることと、無駄な部分が多いことは全くの別物なのです。
いつもよりゆっくり「間」を空けて話す
通信状況によるタイムラグが発生することを頭に入れながら、ゆっくりと説明することを心がけましょう。
面接官と話が被らないように、間を空けながらしゃべることがスムーズなやり取りを実現させるはずです。
自分の手の位置を気をつける
自分の手がカメラに近すぎると、顔とのバランスが極端になる場合があります。
気をつけましょう。
事前にどのように映るのかのリハーサルは可能であれば、やるに越したことはありません。
令和の就活は「自分らしさ」が求められている
自分らしさとは、その体験が自分にとってどのような意味付けがされているかということです。
言変えるならば、
何を目的としてその体験をしようと考えたのかという自分なりの意味付けを企業は聞きたいのです。
従来のように何ができるのかだけでは収まらず、自分はこれからどう生きたいのかを求める就活がもう始まっています。
オンライン面接を突破するポイント(準備編)
突破するための15のポイントは以下の通りです。
- 服装は通常の面接で使うスーツを着る
- パソコンを使う場合でも手元にスマホを置いておく
- 応募先の緊急連絡先は必ず控えておく
- ネットワーク障害にも耐えられる場所で面接を受ける
- 周囲の雑音が入らない場所を選ぶ
- スマホやパソコンの通知はOFFにしておく
- 背景(部屋)をきれいにしておく
- 部屋を明るくする
- スマホは手で持たず、固定しておく
- 事前にスマホやパソコンのカメラ位置を調整しておく
- 自分のマイク音量を事前に確認しておく
- イヤホンはワイヤレスではなく、有線を使う
- スマホやパソコンの充電をしっかりとしておく
- 自分のメールアドレスなどのアカウントを見直す
- 面接用のカンペを用意しておく
備えあれば患いなしです。
必ず準備しておきましょう。
オンライン面接を突破するポイント(本番編)
いよいよ本番です。
突破するための8つのポイントは以下の通りです。
- 必ず5分前にはスタンバイしておく
- 最初にお礼と接続状況を確認する
- 話す時は画面ではなくカメラを見る
- リラックスしすぎないように注意する
- 話す時はいつもより間を空ける
- 面接中にキーボードを打たないようにする
- 面接中は応募書類を見ないようにする
- 逆質問は必ず3つ用意する
適度の緊張感と相手への敬意を持てるのならば、あなたは大きく失敗することはまずありません。
あくまで、会話をつないでいくことを念頭に置きながら、相手に伝わる話し方を心がけてください。