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就職事情の実態を探る
本書は、いくつかの調査データに基づき、ここ10年間の学生と企業の行動や意識の変化を分析している。
景気動向に著しく左右される新卒マーケットは、その一方で長期傾向として、働き方と将来キャリアについては不透明度を増しているのが実情です。
新卒労働市場のリアルに迫るために、調査を通じて実証研究がなされ、その結論が本書で説得力を持って説明されているのです。
時系列順に入学から就活までが各章ごとに構成されています。
こんな人にオススメ
- キャリアセンター
- 人事部門
- 就活生
本書の構成について
本書は全部で10章から構成されています。
- 進学と就職に伴う地域移動
- 意見と主張と感情コントロールが大学適応に与える影響
- 学生のキャリア志向は親から影響を受けるのか?
- 結婚しても働き続けたい女子学生は内定しやすいか?
- 就職活動解禁時期の変更は学生の就職活動を変えたのか?
- インターンシップ体験は内定獲得をもたらすのか?
- 就活生から見た大学内支援者
- 早期離職者はどこに転職したのか?
- 企業は学生にどのような能力を求めているのか?
- アンケートは学生の就職活動を把握しているのか?
学生のキャリア志向は親から影響を受けるのか?
全く影響を受けない、もしくはその逆も直感的には考えにくいはずです。
結論としては、
探索段階にある大学生に対して、親は子供の探索行動の促進という役割を中核として、わずかながらではあるがキャリアに関する価値観やニーズに働きかける。
支援と干渉との間を漂いながら、親子間のコミュニケーションは日々、グラデーションを形成していくのでしょう。
重視される能力の企業特性による違いや選考方法の特徴
調査の結果は常識の範囲内を出ることはありません。
明らかになったのは次の2点です。
- どのような能力が新卒採用の選考で重視されるのかは、産業や企業規模によってその特徴に違いが見られる。
- 一部の能力については、重視のされ方によって適した選考方法も異なってくる様子が確認できた。
ここからわかるのは、企業研究の大切さにほかなりません。
パドー
どのような学生を求めているのかを徹底的に研究することが、納得のいく就活の第一歩であることをあなたは決して忘れてはならないのです。
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