あなたの会社も18時にはオフィスが空になる
共著者のひとり、株式会社アクシアの米村歩氏は言います。
本書では、アクシアがどのように残業ゼロを達成したのか、その道のりを詳しくお伝えします。そして、どんな会社にもできる、残業ゼロへのステップもまとめます。
新しいマインドを持つことが重要であると著者は説きます。
残業ゼロは決して絵空事ではありません。覚悟とやり方次第で、どこの会社でも、誰にでも、実現することができるものです。
- 残業を減らしたい方
- 経営層
- 部下の長時間労働に悩むマネージャー
本書の構成について
本書は全部で6章から構成されています。
- 覚悟とやり方次第で残業ゼロは実現できる
- 社畜からホワイト企業アワード受賞まで
- 残業ゼロへの正しい取り組み方
- あなたの会社もできる!残業ゼロへの4ステップ
- 働き方改革を阻む声に物申す
- 未来の働き方への第一歩を踏み出そう
労働環境の悪循環
ある種の無限ループであると言えるでしょう。
残業ゼロへの4ステップ
仕事を見える化し、無駄な仕事を廃止し、仕事を自動化し、仕事を標準化した後、それでも最後に残る仕事があります。それこそが付加価値の高い仕事であり、本来あなたが取り組むべき仕事です。
なにを見えるようにするのか?
業務効率化の取り組みの中で最も重要なのが、仕事の「見える化」です。
何を「見える」ようにしなければならないのでしょうか。
次の5つです。
- 営業状況
- 生産性
- スケジュール
- タスク
- メール
大事なのは「記録すること」です。
最初からいきなりシステム化しなくても、まずは毎日の残業時間をメモに残すなど、すぐに取り組めることから、「見える化」を進めてみることをおすすめします。
見える化のメリット
3つあります。
- 従業員の意識が向上する
- マネジメントができるようになる
- 「見える化」されていれば怖くない
正しい情報が「見えて」いないことこそが、最も恐ろしい状態なのです。
あくまで通過点
残業ゼロが目標ではないと著者は強調します。
残業ゼロとはあくまで通過点のひとつなのです。
こらから先、従業員のライフイベントにあわせて柔軟に労働環境を変えていくことを企業はますます求められていくでしょう。
終電まで業務が詰まっているようでは、従業員のニーズに合わせて柔軟に対応することができません。そういった意味でも、やはり残業ゼロは通過点なのです。
あなたの会社はいつ通過するのだろうか?