お金をかければかけるほど「マッチする人材」は採れなくなるのか!?
鴛海 敬子氏は言います。
一般的に考えれば、予算を多くとり、お金をかければかけるだけ、いい人材が採用できると思いますが、実は真逆なんです。本書では、そう言いきれてしまう理由とお金をかけずにいい人材を採用する奥義を採用モンスターの名に懸けてたっぷりご紹介いたします!
大競争時代の今日において、お金をいくらかけても優秀な人材を採用したいのは企業の本音に違いありません。
だからこそ、
どの企業も本質的な自社の採用力のアップが急務となります。
しっかり自社でいい人材を採用できる体制をつくることが今の時代を生き抜くために企業が求められるポイントです。
- 採用費がかさんできている企業の人事担当
- 内定辞退率が高い企業の人事担当
- 離職率が高い企業の人事担当
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています。
- 人事は特殊技能が求められる技術職
- 採用は効率化すればするほどマッチングから遠ざかる
- いまどきのイケてる人材はソーシャルの海にいる
- 入社を左右する!「面接官の印象」
転職市場における採用の変化
少なくない企業がリファラル採用を強化してきているために、つながりの多い優秀な人材は知人や友人からの声掛けで就職先が決まるケースが多くなってきています。
リファラル採用とは、簡単に言うと、社員に人材を紹介してもらう採用手法を指します。
これまでの転職
近年の転職
転職市場に流入する前に採用が決定してしまっている現実があります。
情報発信することから始める
採用広報やSNSを後回しにしていては、あなたの会社の存在を知ってもらえない時代なのです。
採用広報やSNS活用は必ず採用活動を加速させる潤滑油となるので、積極的に取り組んでいきましょう。
コンテンツ作りは結構、時間がかかります。
けれども、
きちんと情報発信をし、広報をすることによってマッチング度の高い求職者からの自然応募が増え、結果的に採用促進となり、よい結果をもたらします。
面接における基本スタンス
入社を左右するのが、面接官の印象であり態度であるのは、今も昔も変わりません。
現在は、次の3つの面接の基本スタンスがますます問われています。
- 応募者と面接官は対等な立場として対応する
- 応募者の不安要素に配慮し、話を深堀し引き出す
- 応募者の個性を尊重し、相手の意見を受け入れる
まずは企業の第一印象を担う担当者として応募者に自社の魅力付けをするという役割を忘れないでください。
Twitter採用
多くの人事担当者は著者のような思い切った採用展開を図れないかもしれません。
しかしながら、
採用活動にベストを尽くすという気持ちが強ければ、これから先、既成概念の殻を打ち破ることができるはずです。
以下は、著者がTwitterをはじめてから感じた個人的なメリットとなります。
- 自分の名前が売れる
- 会社の名前が売れる
- 採用しやすくなる
- 仕事のオファーにつながる
- 著名人と会える機会が増える
- 価値観を共有できる仲間が見つかる
- 拡散力が高まる=PRしやすくなる
もちろんいいことばかりではなく、精神的なタフネスもたくさん要求されてきたと思われます。
採用のために「体を張る」のがプロフェッショナル人事であると著者は「姿勢」で示してきました。
私がお伝えする採用手法はこの令和の時代において、とっても泥臭いやり方です。でもそれくらいの気構えで取り組む甲斐があるのが人事の仕事だと思っています。